ザ・ウォーク 〜 ロバート・ゼメキス監督が描くスリリングな綱渡り!

1974年にニューヨークワールド・トレード・センターでの空中綱渡りを敢行したフランス人、フィリップ・プティを描いたロバート・ゼメキス監督による実録ドラマ。2015年のニューヨーク映画祭でプレミエ上映された後、全米で限定公開され、上映館数が拡大された公開2週目に興行ランキングの7位にランクインしている(トップは「オデッセイ」)。

       The Walk

1974年、フランス・パリの街角で歌を歌いながら生計を立てているアニー(シャルロット・ルボン)は、大道芸人のフィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と出会う。

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伝説の綱渡り師、パパ・ルディ( ベン・キングズリー)に綱渡りを教わりながら、大道芸人として誰もが成し得なかったような大きな事をしたいと夢見るフィリップは、とうとう、ニューヨークの超高層ビル、ワールド・トレード・センターの2つのビルの間を綱渡りで渡ると言う、奇想天外な事を考えつく…

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 Walk 2

2011年9月の同時多発テロで崩壊してしまったワールド・トレード・センター。1973年の竣工直後に2つのビル間にワイヤー・ロープを張り、綱渡りを決行した男がいたなんて事は、この映画を見るまでは実は知らなかった。

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 実際のフィリップ・プティ

このプティと、彼の計画実行を支えた人たちの破天荒な物語を、ゼメキス監督は、スリリングに描いていく。地上417メートルのビルの屋上から、命綱もつけずに綱渡りを行うなんて、尋常な神経では考えられないのだが(風も強かったはずなのに!)、破天荒さもここまで来ると、痛快に思えてくるから不思議。

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プティ役のゴードン=レヴィット、どことなく軽やかな雰囲気が漂う役者さんだが、彼の演技が映画全体にも一種の軽やかさを醸し出していて、綱渡りをテーマにしたこの映画にピッタリな感じだった。ゼメキス監督らしい、エンターテイメント性とスリルを上手に組み合わせた作品!  ⇒ 7/10点

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ザ・ウォーク
The Walk (2015年・アメリカ)
監督: Robert Zemekis
キャスト: Joseph Gordon-Levitt, Charlotte Le Bon, Ben Kingsley, Clément Sibony, James Badge Dale, César Domboy, Ben Schwartz, Benedict Samuel, Steve Valentine ほか
上映時間: 123分


⇒ ゼメキス監督の前作、「フライト」(12年)感想太鼓判!!

⇒ ゴードン=レヴィット主演作「LOOPER/ルーパー」(12年)感想オススメ!

⇒ ルボン出演作「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(14年)感想オススメ!

⇒ キングスレー出演作「ディクテーター」(12年)感想
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北米興行成績 (2017年1月16日)

キング牧師記念日の3連休の先週末は、3本の全米公開作がデビューしたが:

① Hidden Figures (第4週、前週2位)
② La La Land (第6週、前週5位)
③ Sing (第4週、前週3位)
④ Rogue One: A Star Wars Story (第5週、前週1位)
⑤ The Bye Bye Man (初登場)
⑥ Patriots Day (第4週、前週圏外)
⑦ Monster Trucks (初登場)
⑧ Sleepless (初登場)

⑨ Underworld: Blood Wars (第2週、前週4位)
⑩ Passengers (第4週、前週6位)


観客・批評家双方から高い評価を得ている "Hidden Figures" は、興行収入20百万ドルでトップの座に立った。

 Hidden Figures 2

前週のゴールデングローブ賞で主要賞を独占した "La La Land" も好調。興行収入15百万ドルで2位に浮上している。

 La La Land 2

新作のトップを切って興行収入13百万ドルで5位に入ったのが、低予算ホラー映画、"The Bye Bye Man"観た人の平均評価は B とまずまずだが、批評家からの評価は、この手の映画にもれず芳しくない。

      Bye Bye Man Poster

興行収入11百万ドルで7位スタートとなったのが、実写とアニメと組み合わせた "Monster Trucks"。総制作費125百万ドルをかけた大作で、早くも今年最初の大失敗作というレッテルを貼られてしまった本作、観た人の平均評価は A と意外に好評。

      Monster Trucks Poster

興行収入8.5百万ドルで続く8位に入ったのが、ジェイミー・フォックス主演のスリラー映画 "Sleepless"。こちらは観た人の平均評価は B+ とまずまずなのだが、批評家からの評価は低い。。。

      Sleepless Poster

この他では、ボストン・マラソンでのテロ事件を扱ったマーク・ウォールバーグ主演のスリラー映画、"Patriots Day" が公開4週目に上映館数を 3,120館に拡大し、興行収入12百万ドルで6位にランクインしたのが注目される。批評家からの評判も良いこの作品、観た人の平均評価は A+ 完璧。

 Patriots Day 1

明暗を分けたのが、同じく公開4週目で上映館数を2,822館まで拡大させながら、興行収入わずか5.5百万ドルでトップ10入りを逃したベン・アフレック主演監督の犯罪スリラー、"Live by Night"。こちらは対照的に観た人の平均評価は C と悪く、批評家からの評価も低い。。。

      Live by Night Poster

限定公開作では、経済危機の中を生きるギリシャの人を描いた "Worlds Apart" がニューヨークの1館で公開され、評判が良いようだ。

      Worlds Apart Poster

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Gunter Seeger 〜 ドイツ出身のシェフが作り出す洗練された料理でミシュラン一つ星を獲得!

ドイツで1980年代にミシュラン一つ星を獲得した後米国に渡り、アトランタでトップ・シェフとして長年活躍していた Gunter Seegerニューヨークに移って昨年5月にオープンさせたレストラン。ミシュラン・ガイドの2017年版で一つ星を獲得した事もあり、今回初訪問!

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グリニッチ・ヴィレッジミートパッキング・ディストリクトに近い場所にあった洋品店を改装したこの店、店内はシンプルだが落ち着いた上品さが漂っている。

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店の奥にはカウンター越しにオープン・キッチンが見え、シェフらしき姿も。

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さて、メニューの方は、98ドルの4コース・プリフィックス148ドルのテイスティング・コースの2本立て。今回はプリフィックスを試してみる異に。

まずはアミューズ

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こちらはブレッド

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まずは To Start と題されたセクションから:

【Sturgeon Mousse, Beet Gelee】

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ビーツの色が鮮やかなチョウザメのムース

【Castelfranco Lettuce, Blood Orange, Anchovy】

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新鮮なレタスをブラッド・オレンジとアンチョビーで香りづけしたもの。

次に Appetizer と題されたセクションから:

【Warm Belon Oyster, Perigord Truffle】

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フランス・ブルターニュ地方から直送された名産のブロン・オイスターと、これまたフランス直送のペリゴール産トリュッフを組み合わせたもの。はっきりとした個性を持つ食材の組み合わせだが、牡蠣の持ち味がトリュッフの強烈な香りに負けてしまっているかのような印象も。

【La Ratte Potato, Partridge Butter】

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そしてメイン

【Grilled Quail, Turnip, Radish, Date Puree】

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【Venison Noisette, Cara Cara Orange】

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メインはいずれも肉料理だったが、いずれもデリケートな味わい。

デザートの前にはお口直しのグラニテ

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【Grapefruit Pavlova, Vanilla Ice Cream】

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【Hazelnut Cremeux, Spearmint Ice Cream】

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チーズを頼む人も:

【Bardwell Farm Cheese】

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最後のプチフールとして、トリュッフ・チョコ

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全体的に一皿一皿、使用する食材を絞りながら、デリケートに仕上げた洗練されたミニマリスト的な料理が特徴で、ミシュランの星にふさわしい。料理によっては、味と香りの組み合わせがデリケート過ぎて、淡彩と思われるものもあったが、味がはっきりしているアメリカ流に舌が慣れてしまったのだろうか。。。 でも、こうした店はニューヨークでは意外に少なく、貴重な存在。

Gunter Seeger
641 Hudson Street (Btw Gansevoort & Horatio St.)
Tel. 646-657-0045
営業時間: 5:30 - 9:30PM
定休日: 日曜
ミシュラン・ガイド 一つ星
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本日のランチ: あずまのそばランチ

ラーメンに比べ、まだまだ市民権を得ているとは言えない蕎麦マンハッタンで貴重なお蕎麦屋さんの一つ、あづまお蕎麦とかつ丼のセット・ランチ。かつ丼を付けなければ、ローカロリーで良かったのですが。。。

 Azuma.jpeg

あずま
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ギャラクシー街道 〜 時々大きく外すのが三谷幸喜らしい!

三谷幸喜監督による最新作は、初のSFコメディー。木星のそばに作られた人工居住区「うず潮」と地球を結ぶギャラクシー街道沿いにある、とある飲食店に集まる異星人たちが織りなす物語を、綾瀬はるか香取慎吾を始めとするオールスター・キャストで描いている。日本では2015年10月に全国公開されている。

      Galaxy Poster

西暦2265年、木星のそばに作られた人工居住区「うず潮」は、ギャラクシー街道と呼ばれる宇宙幹線道路で地球と結ばれていた。開通後150年が経ち、老朽化が目立ってきた街道沿いで、ノア(香取)ノエ(綾瀬)の夫婦とパートタイムのハナ(大竹しのぶ)で営業しているハンバーガー・ショップが、サンドサンドバーガー・コスモ店

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この店には、様々な星からそれぞれに事情を抱えた異星人たちが集まってくるのだが…

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大河ドラマ「真田丸」をはじめ、テレビ・ドラマではことごとくヒットを生み出している三谷幸喜監督だが、映画となると、不思議な事にわざとやっているのではないかと思うほど、外した作品を生み出す事がある。この作品はその中でも最たるもの、といった感じ。

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三谷作品らしいオールスター・キャストで、それぞれの俳優たちが肩の力を抜いて個性的な宇宙人役を嬉々として演じているのは伺えるのだが、見ている方にとっては、それが全然面白くないという不思議な作品。

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両性具有の宇宙人メンデスを演じる遠藤憲一の出産シーンなど、なりふり構わぬ怪演なのだが、それが空回りしているのが、ちょっと悲しい。。。 他に出演は、小栗旬山本耕史優香西田敏行ら。 ⇒ 4/10点

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ギャラクシー街道
(2015年・日本)
監督: 三谷幸喜
キャスト: 香取慎吾、綾瀬はるか、大竹しのぶ、遠藤憲一、小栗旬、優香、梶原善、西田敏行、山本耕史、浅野和之、秋元才加、阿南健治、段田安則、西川貴教、石丸幹二 ほか
上映時間: 109分


⇒ 三谷監督作品「清須会議」(13年)感想

⇒ 香取慎吾 出演作「人類資金」(13年)感想

⇒ 綾瀬はるか 主演作「万能鑑定士Q ーモナリザの瞳ー」(14年)感想

⇒ 大竹しのぶ 主演作「一枚のハガキ」(10年)感想

⇒ 遠藤憲一 出演作「ツナグ」(12年)感想オススメ!

⇒ 小栗旬 主演作「ルパン三世」(14年)感想

⇒ 優香 主演作「体脂肪計タニタの社員食堂」(13年)感想オススメ!

⇒ 西田敏行 出演作「武士の献立」(13年)感想
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