予告犯 〜 テレビ・ドラマの方が面白かったような。。。

筒井哲也の同名人気コミックを、「チーム・バチスタの栄光」(08年)などの中村義洋監督が2015年に生田斗真で実写映画化した作品。日本では2015年6月に全国公開され、公開週に興行ランキングの2位にランクインしている(トップは「トゥモローランド」)。同時期に同じ中村監督で制作されたテレビ・ドラマ(「予告犯 -THE PAIN-」)の両方の同じ役で戸田恵梨香が出演しているのが注目される。

      予告犯 ポスター

ある日突然、インターネット上に新聞紙で作った頭巾にTシャツの男(生田)が登場し、自社製品が集団食中毒を引き起こしているにも関わらず、誠意を見せようとしない食品加工会社への放火を予告する動画を投稿する。

 予告犯 1

早速、警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田)が捜査に着手するものの、男の予告通りに食品加工会社の工場が放火されてしまう。

 予告犯 2

この事件を契機に、シンブンシと世間から呼ばれるようになった予告犯の男による予告動画の投稿と、予告通りの事件が繰り返されて世間は騒然となり、ついに模倣犯までが現れ、政治家の殺害予告まで飛び出す事態に…

 予告犯 3

最初に東山紀之が主演したテレビ・ドラマの方を見てからこの映画を観たのだが、ドラマの方は一話完結の体裁を取りながら最後の結末に向かっていくという手法で、テンポ良く見る事が出来たせいもあり、その後にこちらを観ると、何となくストーリーが間延びしているような印象を受けてしまう。

 予告犯 4

出演者をみると、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々ら、映画の方が個性的なキャラクターが揃っているのだが、何となくそれも生かしきれていない感じ。今の世相を切り取ったようなストーリーのアイデアは面白いのだが、 映画としては今ひとつの出来に終わっている。  ⇒ 6/10点

 予告犯 5

予告犯
(2015年・日本)
監督: 中村義洋
キャスト: 生田斗真、戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々、坂口健太郎、窪田正孝、小松菜奈、福山康平、仲野茂、輝山立、北本哲也、細田善彦、小松利昌、増岡裕子、田中圭、滝藤賢一、本田博太郎、小日向文世、野間口徹、村松利史、中村ゆうじ、ブラザートム、菜々緒、名高達男 ほか
上映時間: 119分


⇒ 生田斗真 主演作「ハナミズキ」(10年)感想
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イニシエーション・ラブ 〜 プロットはなかなか面白いと思うのだが…

乾くるみの同名ベストセラー小説を「20世紀少年」シリーズなどの堤幸彦監督が2015年に映画化した作品で、松田翔太と 元AKB48前田敦子が共演した事でも話題を呼んだ。日本では2015年5月に全国公開されている。

      Initiation Poster

【side-A】 バブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。友人から合コンに誘われ、乗り気ではなかったが参加することにした大学生の鈴木(亜蘭澄司)は、そこで歯科助手として働くマユ(前田)と出会い、一目惚れしてしまう。

 Initiation 1

マユとデートするようになった鈴木は、華やかな彼女にふさわしい男になろうと、髪型や服装に気を使って、必死の努力をするが…

 Initiation 2

【side-B】 大学を卒業した鈴木(松田)は、マユと離れないために、静岡で就職したのだが、2年経ったところで、東京の親会社への派遣が決まってしまう。

 Initiation 3

週末に東京静岡を往復する遠距離恋愛を開始させた鈴木だが、同じ職場の美弥子(木村文乃)と出会い、心がぐらつくようになる…

 Initiation 4

恋愛小説ながら、ミステリーの要素もある(第58回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作となった)原作だが、そのプロットがなかなか斬新で、分かる人は分かるのかも知れないが、鈍い私は最後の方になるまで気がつかず、良い意味で最後のドンデン返しを楽しめた。

 Initiation 5

惜しむらくは、主役の前田敦子マユのキャラクターを十二分に演じきれていない感じがする事。多分彼女の持ち味とは異なるキャラクターだからなのだろうか。  ⇒ 6/10点

イニシエーション・ラブ
(2015年・日本)
監督: 堤幸彦
キャスト: 前田敦子、松田翔太、木村文乃、亜蘭澄司、三浦貴大、前野朋哉、森岡龍、矢野聖人、藤原季節、吉谷彩子、松浦雅、八重垣琴美、大西礼芳、佐藤玲、山西惇、木梨憲武(友情出演)、手塚理美(特別出演)、片岡鶴太郎(特別出演)、池上幸平、村岡希美、夛留見啓助、三浦葵、小松美咲、山寺宏一 ほか
上映時間: 110分


⇒ 前田敦子 出演作「シン・ゴジラ」(16年)感想

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I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE 〜 スヌーピーの世界を忠実に再現!

世界中で親しまれているチャールズ・シュルツの名作コミックをオリジナル・ストーリーで映画化したもの。監督は自身もスヌーピー・ファンだという「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」(08年)などのスティーヴ・マーティノ。全米では2015年11月に公開され、公開週から2週連続で興行ランキングの2位にランクインしている(トップは「007 スペクター」)。

      Peanuts Movie Poster

何をやっても空回りな少年チャーリー・ブラウン(声:ノア・シュナップ)は、いつも周囲にからかわれていて、飼い犬で大の親友スヌーピー(声:ビル・メレンデス)にもあきれられる毎日。

 Peanuts 1

そんなある日、チャーリーは転校してきた赤毛の女の子(声:フランチェスカ・カバルディ)に一目ぼれするが、話し掛ける勇気が出ない。

 Peanuts 2

一方、空想する事が大好きなスヌーピーは、その中でパイロットになり切って大空で大冒険を繰り広げ、かわいいパリジェンヌのフィフィ(声:クリスティン・チェノウェス)とデートを楽しんだりしていた…

 Peanuts 3

これまで多くの人に親しまれてきたスヌーピーチャーリー・ブラウン。作者のチャールズ・シュワルツは2000年にこの世を去っているが、その息子と孫が原案者に名を連ねているだけあって、子供の頃私がテレビやコミックで観たスヌーピーの世界がそのまま繰り広げられている!

 Peanuts 4

今時の精細なアニメの中にあってはレトロ感いっぱいな作品だが、やわらかなユーモアあり、夢いっぱいの冒険あり、胸キュンのロマンスありと、物語もしっかりとまとまっている。私には少しゆるすぎる作品に感じられたが、スヌーピー・ファンにはたまらない作品だと思いました!  ⇒ 6/10点

 Peanuts 5

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
The Peanuts Movie (2015年・アメリカ)
監督: Steve Martino
声の出演: Noah Schnapp, Hadley Belle Miller, Mariel Sheets, Alex Garfin, Francesca Angelucci Capaldi, Troy "Trombone Shorty" Andrews, Kristin Chenoweth, Bill Melendez ほか
上映時間: 88分

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劇場版 MOZU 〜 ドラマは結構面白かったのだが…

TBSWOWOWの共同制作で2014年に放映され、話題を呼んだ逢坂剛のベストセラー小説を基にしたテレビドラマの劇場版。監督にはドラマ版同様羽住英一郎が起用され、西島秀俊香川照之真木よう子長谷川博己らドラマ版の主要キャストに加え、ビートたけし伊勢谷友介松坂桃李らが加わっている。日本では2015年11月に全国公開された。

      Mozu Poster

公安警察エースの倉木(西島)が妻子の死をめぐる謎を追ううちに、警察内部に存在する闇を暴いてから半年。権藤(松坂)に率いられたテロ集団により、在日ペナム国大使館襲撃と高層ビル占拠爆破という同時テロが発生し、倉木同僚の明星(真木)警視庁を退官して探偵事務所を開設していた大杉(香川)らが事件に巻き込まれ、大杉の娘めぐみ(杉咲花)が誘拐されてしまう。

 Mozu 1

これらの事件が、犯罪プランナーの高柳(伊勢谷)らが関わるグループによるものである事を突き止めた彼らは、戦後犯罪史に残る組織的犯罪や経済事件に関与しているとうわさされる謎の人物、ダルマ(たけし)がグループの黒幕である事を突き止め、ダルマを捕らえるべく、めぐみが連れされたペナムに向かうのだが…

 Mozu 2

膨大な制作費をかけて制作されるアメリカのテレビドラマに比べて、日本のものはどうしても物足りなく見えてしまうのだが、数年前に放映されたこのシリーズはなかなか本格的な作りで、結構面白かった。というわけで、日本語テレビ放送でこの劇場版が放映された時に、興味を覚えて観てみたのだが…

 Mozu 3

テレビドラマで完全には解き明かされなかった謎が明らかになる本作、なぜかテレビドラマよりもストーリー展開が随分雑で、物語として説得力に欠ける作品となってしまっているのが最大の欠点。

 Mozu 4

せっかくのビートたけしの起用も、珍しく存在感が薄いだけに終わってしまっているし、他の出演者たちの演技もどことなく冴えない。こうなってくると、アクション・シーンでは金のかけ方に差があるアメリカ映画に見劣りするだけ、随分と残念な出来に終わってしまった。

 Mozu 5

唯一気を吐いているのが、キレキレの演技で存在感充分の長谷川博己。観る前は期待していただけに残念!  ⇒ 5/10点

 Mozu 6

劇場版 MOZU
(2015年・日本)
監督: 羽住英一郎
キャスト: 西島秀俊、香川照之、真木よう子、池松壮亮、伊藤淳史、松坂桃李、伊勢谷友介、阿部力、杉咲花、音月桂、マーシュ彩、平山祐介、五刀剛、岡本光太郎、篠川桃音、平澤宏々路、佐藤貢三、市川猿四郎、長峰由紀、安東弘樹、升田尚宏、佐藤渚、長谷川博己、小日向文世、ビートたけし ほか
上映時間: 116分


⇒ 香川照之 出演作「るろうに剣心」(12年)感想

⇒ 真木よう子 出演作「そして父になる」(13年)感想オススメ!

⇒ 松坂桃李 出演作「日本のいちばん長い日」(15年)感想

⇒ 伊勢谷友介 出演作「清須会議」(13年)感想

⇒ ビートたけし 出演作「ゴースト・イン・ザ・シェル」(17年)感想オススメ!

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日本のいちばん長い日 〜 史実の重みに圧倒される

昭和天皇鈴木貫太郎内閣の閣僚たちが御前会議において降伏を決定した1945年8月14日の正午から、宮城事件、そして国民に対してラジオの玉音放送を通じてポツダム宣言の受諾を知らせる8月15日正午までの24時間を描いた、半藤一利の1965年のノンフィクションを作品の2度目の映画化。「クライマーズ・ハイ」(08年)の原田眞人がメガホンを取り。役所広司本木雅弘松坂桃李らが共演している。日本では太平洋戦争終結70周年にあたる2015年8月に全国公開されている。

      Longest Day Poster

1945年7月の日本太平洋戦争の戦況が悪化する中、連合軍日本に対してポツダム宣言の受託を迫ってきた。鈴木貫太郎(山崎努)を首班とする閣僚たちは、昭和天皇(本木)も臨席した御前会議で連日にわたって降伏するか本土決戦に突き進むかを議論していたが、結論を一本化できずにいた。

 Longest Day 1

8月に入って広島長崎に原爆が投下され、日本を取り巻く状況はいよいよ悪くなっていく。全国民一斉玉砕という案も取り沙汰される中、鈴木や海軍大臣の米内光政大将(中村育二)らはポツダム宣言受諾を決意し、陸軍大臣の阿南惟幾大将(役所)は決断に悩んでいた。そのころ、畑中健二少佐(松坂桃李)ら陸軍の若手将校たちは終戦に反対するクーデターを画策していた…

 Longest Day 2

岡本喜八監督による1967年の映画化作品に続く2度目の映画化ではあるが、本作は1995年に発刊された「決定版」をベースにし、さらには、最新の研究成果も取り入れて製作されたとの事で、そのためか、主要登場人物の描き方(特に阿南大将)も変わってきているようだ。

 Longest Day 3

終戦に至る、日本史の中でも最も重要な出来事を描いているだけあって、史実の重みに圧倒されるが、原田監督は極力大げさな演出を排し、実力派俳優たちの演技に任せながら骨太に描いている感。他の出演は迫水久常内閣書記官長堤真一ほか⇒ 7/10点

 Longest Day 4

日本のいちばん長い日
(2015年・日本)
監督: 原田眞人
キャスト: 役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努、神野三鈴、蓮佛美沙子、大場泰正、小松和重、中村育二、山路和弘、金内喜久夫、鴨川てんし、久保耐吉、奥田達士、嵐芳三郎、井之上隆志、木場勝己、中嶋しゅう、麿赤兒、戸塚祥太、田中美央、関口晴雄、田島俊弥、茂山茂、植本潤、宮本裕子、戸田恵梨香、キムラ緑子、野間口徹、池坊由紀、松山ケンイチ、戸塚祥太 ほか
上映時間: 136分


⇒ 原田監督の「わが母の記」(12年)感想オススメ!

⇒ 役所主演作「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(11年)感想

⇒ 松坂出演作「湯を沸かすほどの熱い愛」(16年)感想

⇒ 堤出演作「海街 diary」(15年)感想 太鼓判!!

⇒ 山崎出演作「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」(12年)感想

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