NYレストラン: Eleven Madison Park@Flatiron

今回は結婚記念日のディナーで、マンハッタンのFlatiron地区にある、Eleven Madison Parkでディナー。

この店はニューヨークで数多くの人気レストランを経営するDanny Meyerの旗艦店。

彼が率いるUnion Square Hospitality Group傘下の店はGramercy Tavern(ザガット・ガイド:人気店第1位、ミシュラン・ガイド一つ星)、Union Square Cafe(同第2位、六本木の東京ミッドタウンに支店あり)、The Modern(同22位、一つ星)など、人気店が目白押し。新しい店が現れては消える、競争の厳しいニューヨークで人気店を数多く、しかも長年維持し続けるのには、料理人としての実力もさることながら、よほど世間の人々の好み・流行を読み取る力・経営センスに長けているのであろう。

さて、本店はニューヨークで最初に建てられた高層ビル(1902年)といわれるFlatiron Buildingが建つマンハッタンのちょうど真ん中辺りに位置するフラットアイアン地区にある店。ザガット・ガイドの人気店第9位、ミシュラン・ガイドでは一つ星を獲得している。

 ⇒フラットアイアン・ビル Flatiron Building

建物は、昔の銀行の支店を改装したもので、天井が高くかつ重厚な雰囲気。

 ⇒レストラン入り口 Eleven Madison Park 1

店に入り名前を告げると、受付の女性から「結婚記念日おめでとうございます」と声を掛けられる。席に案内される間にも、すれ違うウエイター達から同じように声をかけられ、予約時に結婚記念日であることを伝えていたとはいえ、ちょっとこそばゆい気分に。

     Eleven Madison Park Interior
     天井の高さが印象的な店内

さて、メニューはコースのみの構成で、前菜・メイン・デザートからなる88ドルの基本コースに、125ドルと175ドルの2種のテイスティング・コースからなる。内容は季節に応じてかなり変わるようだ。テイスティング・コースには、それぞれ95ドル・125ドルの追加料金で料理にあったワインを組み合わせることが出来る

本日は3品の基本コースを選択。このコースは前菜6種類・メイン8種類の料理からそれぞれ好みのメニューを選択出来るが、前菜では、妻は Knoll Krest Farm Egg、私は Hawaiian Prawnを選択。

妻の料理はフランス・ジュラ地方のワイン、Vin Jauneを加えたスクランブル・エッグにカエルの足のソテーをミンチ状にしたものを合わせた一品で、卵とカエルの食感のコントラストが絶妙と、かなり気に入ったようだ。

私のは、車エビとアボカドをミンチ状にしたものにライムとヨーグルトを加えて生春巻の皮のようなもので包んだもので(Wrapといった感じ)、風味が多分ハワイ風ということなのであろうが、やや味にパンチが欠ける感があった。

     Hawaiian Prawn
     Hawaiian Prawn

メインは二人前から注文できる Four Story Hill Family Poularde (地鶏のロースト)にした。丸ごとローストしたものをテーブルまで持ってきてくれて、目の前で切り分けてくれる心憎い演出(写真がボケていてごめんなさい)。

     Eleven Madison Park 2

二回に分けてサーブしてくれて、ももの部分は細かくミンチしたものをトリュッフ風味のクリームソースでフリカッセして出してくれる。焼き加減はちょうど良かったが、全体的にはやや重い感じが。

デザートには Tahitian Vanilla Souffle をチョイス。パッションフルーツのソースが絶妙で、食事の最後を飾るのにふさわしいデザート!夢に出てきそうです...

食後のコーヒーとプティフールの前に、記念日ということで、厨房に案内してくれて、シェフと話をさせて頂くことが出来た。シェフの Daniel Hummはスイス生まれ・スイスで修業した人のようで、スイスの一つ星レストランでシェフをしていたとの事。客席は満席の状態で、戦場のようになっているはずなのに、快く応対してくれたシェフに感謝!

       Daniel Humm
       シェフのDaniel Humm

コーヒーとプティフールは店内の一角に設けられたソファーコーナー(本棚で客席からは仕切られている)で頂き、ゆったりと食後の余韻を楽しむ。また帰り際には記念に当日のメニューを渡してくれたが、そこには何と Happy Anniversaryの文字が印刷されていた。心憎い演出に脱帽!

       Eleven Madison Park 3


全体的に、サービスの良さが際立つレストランと感じた。高級レストランに要求される隙のないサービスにアメリカ人の良い意味でのフレンドリーさが加わったサービスで、このような居心地の良いサービスは、フランスの三ツ星レストランでもなかなか経験できないと思う。週末ということもあり、子供連れの家族の姿も見受けられたが、これはなかなかパリの高級レストランでは見られない風景。

店を出た後は酔いざましも兼ねて、目の前にあるマディソン・スクエア・パークを散歩(ちょっと寒かったが)。久しぶりにゆったりできた夜でした。

     Madison Square Park
     マディソン・スクエア・パーク

       Eleven Madison Park
       11 Madison Avenue (at 24th Av.)
      Tel. 212-889-0905
      ランチ: 月~金、12~2PM; メニュー: 56ドル、74ドル
      ディナー: 月~木、5:30~9:30PM
            金・土、5:30~10PM
            メニュー: 88ドル、125ドル、175ドル
      Zagat評価: 28/27/27/$163ドル (料理/内装/サービス/予算)
      ミシュラン: 一つ星

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ジャンル : グルメ

オペラ: セヴィリアの理髪師@メトロポリタン・オペラ

    Met100312.jpg

ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」は早熟の天才だったロッシーニ24歳の頃の作品で、言わずと知れた、彼の代表作であるのみならず、オペラブッファの傑作のひとつである。ロッシーニは18歳でオペラを発表してから38歳くらいまでの間に39作ものオペラを作曲し、人生後半の40年間は1作もオペラを書かないで美食に明け暮れて生涯を終えたという、今でいうアーリー・リタイアメントの先駆けのような作曲家(羨ましい!)。彼はオペラ・ブッファ(喜劇もの)の代表的な作曲家と言われているが、実はオペラ・ブッファに分類されるのは本作を含め7作のみで、その他32作は全てオペラ・セリア(ギリシア神話や英雄もの)だっというのも興味深い(当時はオペラ・セリアへの需要の方が高かったという背景もあるようだが)。

今シーズンのセヴィリアの理髪師の話題は、ロジーナ役として初登場のラトヴィアのメゾ・ソプラノ エリーナ・ガランチャと、最近ますます活躍の場を広げているドイツのソプラノ歌手 ディアナ・ダムラウが通常はメゾ・ソプラノの役であるロジーナ役に2006年に続いて出演することである。そのうち、ダムラウ出演の回を聞いてきた(2月26日)。

ダムラウはすでに今シーズンのメトには「連隊の娘」のマリー役で登場しており、そこでは素晴らしいコロラトゥーラを披露してくれたが、今回のロジーナ役でも軽やかながら、良く通る美声でロジーナ役を歌ってくれた。メゾ・ソプラノが歌う場合に較べ、やや明るい感じになるが、これはこれでいいものだ。

アルマヴィーヴァ伯爵はロッシーニ・テナーとして最近出演機会が増えてきているローレンス・ブラウンリー。2007年10月の新国立劇場での「セヴィリアの理髪師」でも同役を歌っている。軽やかな歌いぶりだが、声量と高音の輝かしさに欠けるためか、ダムラウと較べると迫力不足となるのは否めない。2007年の上演ではフローレスが歌っていた(NHKの衛星ハイビジョン放送でも放送されたので、ご覧になられた方も多いと思う)が、今年も歌ってほしかった。残念!

フィガロ役はイタリアのバリトン歌手フランコ・ヴァッサロ。フィガロ役にふさわしい明るい声質で、演技もうまく、楽しませてくれた。ドン・バルトロ、ドン・バジリオといった脇役陣もマウリツィオ・ムラーロ、サミュエル・レイミーといった芸達者が固める隙のない布陣で、マウリツィオ・ベニーニも所々でかなり快速のテンポとなるものの、全体的に手堅い指揮ぶり。

演出はブロードウェイのミュージカルを中心に活躍し、2008年には「南太平洋」の再演でトニー賞を獲得したバートレット・シャー。オーケストラ・ピットを取り囲むように張り出された舞台が特徴で、通常の上演より一層舞台に動きが生まれ、作品にふさわしい活気のある舞台となっていたのが印象的であった。全体的に満足度の高い上演!

          Rossini: Il Barbiere di Siviglia(1850年初演)
          演出:  Bartlett Sher
          指揮:  Maurizio Benini
          Figaro:  Franco Vassallo
          Rosina:  Diana Damrau
          Almaviva:  Lawrence Brownlee
          Dr. Bartolo: Maurizio Muraro
          Don Basilio: Samuel Ramey
          2010年2月26日、メトロポリタン歌劇場

DVD/CD: DVDでは、今は亡きフランスの名演出家ジャン・ピエール・ポネルの演出、アバド以下オールスター・キャストによる72年制作の映画版DVDが素晴らしい。
          ⇒アバド盤(DVD) Rossini Siviglia DVD

CDもやはり、アバド盤。こちらはDVD盤のスカラ座オーケストラ・合唱団に代わり、ロンドン交響楽団との演奏(プライ、ベルガンサをはじめとする歌手陣は同じ)だが、変わらず素晴らしい演奏が聴ける。
          ⇒アバド盤(CD) Abbado CD
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テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

映画: アバター

家族で今話題の“Avatar”を見に、近くの映画館に行ってきた。

       Avatar.jpg

さすがに総製作費3億ドル(約270億円!)を注ぎ込んだだけあって、特撮は素晴らしいものがある(但し、3Dの効果は専用メガネがどうしても気になったせいもあり?マーク)。

     Avatar 1

ストーリーも、特に前半は自分の欲求を満たすためには環境破壊も厭わない人間の愚かさ、といったメッセージ性を感じさせ、さすがキャメロン監督と思わせたが、後半、特に戦闘シーンになってからは、何やらハリウッドお得意のアクション・スペクタクルといった性格が全面に出てきてしまい、やや興ざめ。

     Avatar 3
     Avatar 4

とはいえ、3時間近くを飽きさせないで見せるのはさすが。子供たちは素直に楽しんでいた。但し、アカデミー作品賞にはどうかな、といった印象を抱いた。 ⇒ 8/10点

     Cinema de Lux, White Plains
     自宅近くのシネコン。3D特別料金でも大人$12.75(約1,100円)と日本に較べかなり安い。

アバター
Avatar (2009年・アメリカ)
監督: James Cameron
キャスト: Sam Worthington、Zoe Saldana、Stephen Lang、Michelle Rodriguez、Sigourney Weaver ほか
上映時間: 162分
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

映画: ジュリー&ジュリア ~ メリル・ストリープの素晴らしさを再認識!

アメリカの伝説の料理人ジュリア・チャイルド(日本でいえば帝国ホテルの料理長だった村上信夫さんみたいな存在?)の回想録、“My Life in France”とチャイルドの料理本、“Mastering the Art of French Cooking”に掲載されている全524レシピを1年間で全て料理する様子をつづって評判となった、Julie Powellのブログをベースにしたノーラ・エフロン監督の作品。
        
       Julie  Julia Poster

料理を軸にしながらも異なる時代を生きた二組の夫婦の夫婦愛がテーマとなったハート・ウォーミング・ストーリーで非常に心地よい余韻が残った。

     Julie  Julia 2
     ジュリー(エイミー・アダムスエリック(クリス・メッシーナの若夫婦

この映画では、何といっても、ジュリア・チャイルド役を演じたメリル・ストリープの存在感が圧倒的。

     Julie  Julia 1
     ジュリア(ストリープ)と夫のポール(スタンリー・トゥッチ

本物のジュリア・チャイルドに似ているかどうかは良く分からないが、どんな役でも説得力を持たせることが出来る素晴らしい女優である事をつくづくと感じさせた。

この役で今年のアカデミー主演女優賞にノミネートされているストリープ。今年は“The Blind Side(邦題名:幸せの隠れ場所)”サンドラ・ブロックが本命との評判が高いが、是非ストリープに取ってもらいたいものだ。  ⇒ 9/10点

ジュリー&ジュリア
Julie & Julia (2009年・アメリカ)
監督: Nora Ephron
キャスト: Meryl Streep、 Amy Adams、Stanley Tucci、 Chris Messina ほか
上映時間: 123分


なお、ストリープの出演作品では、79年の「クレイマー・クレイマー(Kramer vs. Kramer)」や85年の「愛と追憶の日々(Out of Africa)」などのアカデミー賞受賞作品より、84年の「恋におちて(Falling in Love)」や95年の「マジソン郡の橋(Bridges of Madison County)」での演技がより強く、印象に残っている。
⇒ 「恋におちて」(84年) Falling in Love Poster

⇒ 「マジソン郡の橋」(95年) Bridges of Madison County Poster
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テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

無事録画終了!

2月20日、ジュリアード音楽院プレ・カレッジの申請書に添付する娘の演奏の録画を無事に終了。場所はいつも娘のヴァイオリンをみてもらっているJesse先生のつてで、Ensemble Tassi(ピアニストのピーター・ゼルキンやクラリネット奏者のリチャード・ストルツマンらにより結成されたアンサンブル。70年代にメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」の録音で評判だった)のチェリストで、Lincoln Center Chamber Music SocietyのDirectorもつとめたHoward Shelleyさんに紹介してもらい、何とリンカーン・センターのスタジオを使わせてもらう事に。ニューヨークに来たばかりで、まだどんなレンタル・スタジオがあるのか分かっていないので、本当にラッキーだ。当日はShelleyさんもいらっしゃるとの事で、Shelleyさんが好きだという赤ワインのボトルを持って娘・家内共々緊張しながら会場に向かう。初めてお会いしたShelleyさんはとても優しい感じの方で、持参した赤ワインやJesseが持ってきたはちみつを子供のように喜んでくれて、一安心。
肝心の録画の方は、バッハ、ヴィエニャフスキーともそれぞれ3回通して、一番いいテイクを送ることに。最初は、気合いが入り過ぎる時の悪い癖で音程が上ずり気味であったが、何回か弾くうちに落ち着いてきたのか、まずまずの演奏が出来たと思う。今年から、プレ・カレッジも選考基準を厳しくして、人数を絞るとの話を聞いているが、まずは足切りに引っかからないことを祈るばかりだ。
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