北米映画興行成績 (2010年11月29日)

年末に向けて、新作が続々と公開されるようになってきたが、先週末は新作4本がトップ10入り。

   1.Harry Potter and the Deathly Hallows Part1 (第2週、前週1位)
   2. Tangled (初登場)
   3.Megamind (第4週、前週2位)
   4.Burlesque (初登場)
   5.Unstoppable (第3週、前週3位)
   6.Love & Other Drugs (初登場) 
   7.Faster (初登場)
   8.Due Date (第4週、前週4位)
   9.The Next Three Days (第2週、前週5位)
  10.Morning Glory (第3週、前週6位)

1位を守ったのは「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」。興行収入は76.3百万ドルと、2005年の同時期に公開されたシリーズ第4作「炎のゴブレット」は下回った。これは、ストーリーの完結が次作に持ち越されている事が原因かも知れない。

2位には、ディズニー期待の新作アニメ、“Tangled”が興行収入69百万ドルを稼いで新作の中ではトップの成績。「白雪姫」「ライオン・キング」を制作した名門バーバンク・スタジオにとって、久々のヒット作となった。観客の評判も極めて良く、クリスマスにかけて、この勢いはしばらく持続しそうだ。

   Tangled.jpg Burlesque.jpg

4位に入ったのが、シェールクリスティーナ・アギレラが共演したミュージカル映画、“Burlesque”だが、興行収入は17.2百万ドルと、“Tangled”とはかなり差がついた。但し、こちらも観客の評判(大半は女性客)は上々のようだ。

残る新作2作は、6位の“Love & Other Drugs”と、7位の“Faster”

   Love  Other Drugs Faster.jpg


アン・ハサウェイジェイク・ギレンホール共演のロマンス映画、“Love~”は、ターゲットの女性客を“Burlesque”と奪い合う羽目になった事と、ヒロインが難病患者という設定がハッピーなクリスマス・シーズンにそぐわなかったせいか、期待を下回る出足。

“The Rock”ことドゥエイン・ジョンソンが主演したアクション映画、“Faster”は、唯一男性客をターゲットにした映画で期待がかかったが、前評判が低かった事が災いして、興行成績は伸びなかった。
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歌い手と聴衆が結びついた最高のライブ

バルバラによるパリ・シャトレ劇場での87年ライブ
Barbara Chatelet 87 Vol.1
バルバラ シャトレ 87 Vol.1

Barbara Chatelet 87 Vol.2
バルバラ シャトレ 87 Vol.2

普段、あまりシャンソンを聴いている訳ではありませんが、このCDだけは別格で、宝物のようなCDです。

この2枚のアルバムは、フランスの最も有名なシャンソン歌手の一人である
バルバラ(1930~1997年)が、1987年9月16日から10月11日にかけてパリのシャトレ劇場で行ったライブの模様を収録したものです。

      
Barbara 1

パリでは6年ぶりの公演だったこのリサイタルは、事前に宣伝・アナウンス等を一切行わなかったにも関わらず、またたく間のうちに売り切れとなった、今でも語り継がれる伝説の公演でした。この公演の直後の88年1月に彼女は来日しており、私も聴きに行きましたが、この時は風邪のため、声がかすれていて彼女のベストフォームではありませんでした。私がフランスに留学していた90年にもパリのモガドール劇場で公演を行っており、それも素晴らしいものでしたが、何といってもベストはこの87年のライヴだと思います。

ここでは、彼女が長年歌いこんできたシャンソンの数々を感動的に歌っていますが、特に2枚目、後半の歌が素晴らしい。彼女が歌い進むに連れて、聴衆の熱狂度も次第に増していく、そういった雰囲気が手に取るように感じ取れます。歌い手と聴衆がこれほど一体となったライブを正直いって他に知りません。歌い手にとって何と幸せな事でしょう。初日の終演後のスタンディング・オベーションは1時間半も続いたそうです。

ここで歌われている曲はどれも好きですが、どれか1曲と言われれば、Nantes(ナントに雨が降る)でしょうか。

63年に作曲されたこの曲は、彼女が子供の時に家を出て行った、放浪の父の臨終に、ナント(ロワール地方の主要都市)の病院で立ち会った時の情景を歌ったものです。季節は今頃なのではないかと、勝手に想像していますが...

 ちょうど1年前 - ナントはやはりどんよりと雨が降っていて - 長年の放浪の末 -
 やっと彼は私のもとに戻って来た - 病院の廊下の奥の部屋 - 見知らぬ4人の男が -
 黙って立ちあがった - 遅すぎた事を私は理解した - 別れの言葉も -
 愛の言葉もなく - 彼は逝ってしまった...


なぜかこの季節になると、無性に聴きたくなるCDです。この奇蹟のライブ、なぜか国内ではCDは出ていないようで、アマゾンで調べてみても、入手出来るのは輸入盤のみのようです。彼女が亡くなってからもう13年が過ぎてしまいましたが、最近はあまり聴かれなくなっているのでしょうか...
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映画: プレデターズ

アーノルド・シュワルツネッガー主演で1987年に公開された映画のリメイク版。今回はエイドリアン・ブロディ主演で、舞台は地球からとある惑星に置き換えられている。米国では今年の7月に公開され、最高位は3位だった。

       Predators Poster

作戦中パラシュートで降下していた傭兵のロイス(ブロディ)。ところが、降り立ったのは未知の惑星だった。彼の他にもヤクザや軍人、殺し屋などが次から次へと落下してくる。合計8名の彼らは、実は地球外生命体:プレデターによる狩猟ゲームの獲物だった。生き残りをかけた、彼らとプレデターたちの死闘が始まる...

     Predators 1

このリメイク版、舞台設定にひねりを加え、主演もシュワルツネッガーとは全くタイプが違うブロディを起用した事によって、オリジナルの二番煎じになる事を避ける事に成功している。かつ余計な説明は省いて潔く戦闘シーンを展開していき、意外に楽しめる映画だった。

     Predators 3
     ヤクザとは何と刀で一対一の真剣勝負!

今回は多数登場する新しいプレデターのデザインも結構凝った出来でした。  ⇒ 7/10点

       プレデターズ
       Predators (2010年・アメリカ)
      監督: Nimrod Antal
      キャスト: Adrien Brody、Topher Grace、Alice Braga、
            Laurence Fishburne、Walton Goggins ほか
      上映時間: 107分
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テーマ : 最近見た映画
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オペラ: ドン・カルロ@メトロポリタン・オペラ ~ 期待の新演出の出来はいかに?

本日は今シーズンのメトで最も注目を集めている新演出舞台の一つ、ドン・カルロ

       Metropolitan Opera Nov 2010

このオペラは、ヴェルディ円熟期の1867年に、パリ・オペラ座からの委嘱を受けて作曲した作品。初演された時はフランス語による全5幕からなる大規模なグランド・オペラであったが、その後、イタリア語版が作られ、第1幕をカットして全4幕に短縮した版など、作曲家自身により様々な改変が行われ、長らく4幕構成のイタリア語版が主流となっていた。作品が長いこともあり、長らくこの作品の真価が認められなかったが、80年代後半より、オリジナルの5幕フランス語版の上演などを通じて、この作品がヴェルディ後期の傑作の一つという評価が定着してくるようになった。メトでは、1886年のモデナでの上演に際し採用されたイタリア語による5幕版で上演されている。

    Don Carlo 1 Don Carlo 2

このオペラは、従来のヴェルディのオペラにもまして、宗教上の対立や人間同士の対立など、豊かな人間ドラマが盛り込まれているのが特徴。また、表題役のテノールやソプラノよりも、メゾやバリトン、バスの役に素晴らしいアリアが与えられている点がヴェルディらしい。

     Don Carlo 3
     オペラ・ショップでの特集コーナー

今回の新制作であるが、充実した歌手陣・気鋭の指揮者により、素晴らしい舞台となった。

表題役のスペイン王子、ドン・カルロロベルト・アラーニャ

       Roberto Alagna

フランス語版ではこの役を何回も歌ってきた彼も、イタリア語版では初めて。2006年のスカラ座のアイーダの途中降板など、近年は好不調の波が激しかった彼だが、最近はすっかり安定してきたようで、ここでも素晴らしい歌唱を示してくれた。彼はヒロイックな役よりも、こういう性格的に弱い所のある役を歌わせたら絶品!いつ聴いても思うのだが、イタリア語とフランス語の発音が明晰で、甘美な声色と旋律の歌わせ方が素晴らしい。私の最も好きなテナーの一人!

 ⇒ アラーニャのインタビュー記事

     Don Carlo 3
     アラーニャ(ドン・カルロ)とポプラフスカヤ(エリザベッタ)

ドン・カルロの報われない恋の相手役を演じる王妃・エリザベッタ役はロシアのソプラノ、マリア・ポプラフスカヤ。出だしはやや不安定なところが見られたが、次第に安定し、伸びやかな美声を披露してくれた。この役はヴェルディの他の作品と同じく(但し、椿姫は別)、存在感がやや薄い割に最後の第5幕の冒頭で、「世のむなしさを知る(Tu Che le Vanita)」という長大で細やかな感情表現が要求される「ソプラノ殺し」といわれるアリアがあって、ソプラノにとっては難しい役の一つなのだが、そこでの感情表現については、今一歩の感があったものの、良く健闘していたと思う。

このオペラの中心となるスペイン王・フィリッポ二世役はイタリアのバス、フェルッチョ・フルラネット「ドン・ジョヴァンニ」のレポレッロなど、比較的軽い役でスタートした彼も、すっかりヴェテランになり、最近はヴェルディなどの重い役を数多くこなすようになってきた。この役では、2001年にメトで聴いたサミュエル・レイミーが、感情表現の点で素晴らしかった(彼は決して重い声ではないので、この役に向いているという感じはしないが)が、今回のフルラネットも負けず劣らず、素晴らしい出来。深みを増した声で、フィリッポの、王として、夫として、また父親としての苦悩を余すところなく表現した歌唱だった。特に、このオペラの白眉ともいうべき、第4幕冒頭のアリア、「彼女は私を愛していない(Ella Giammai M’Ammo~)」は素晴らしかった。古今東西のバスのアリアで最高の名曲といわれるこのアリア、本当にいつ聴いても心を揺さぶられる。

     Don Carlo Furlanetto
     フルラネット(フィリッポ二世)

もう一人の主役ともいうべき、ドン・カルロの親友である理想家のポーザ公爵・ロドリーゴ役はイギリスのバリトン、サイモン・キーンリーサイド。彼も、演技・歌唱ともに素晴らしく、高潔で理想家のロドリーゴ役を完璧に演じていた!特に、第4幕第2場におけるアリア「わが最後の日(Per Me Giunto~)」が、抑えられた歌唱の中に情熱と威厳が込められていて、心に染みた。彼がイアーゴやスカルピアなどの悪役を演じる姿は想像出来ないが、こうした役はまさに彼にうってつけだと思う。

     Don Carlo Keenlyside
     キーンリーサイド(ロドリーゴ)

エボリ公女役を演じたのは、今回がメト・デビューとなったロシアのメゾ・ソプラノ、アンナ・スミルノワ

     Don Carlo Smirnova
     スミルノワ(エボリ公女)

ニューヨークタイムズでは、歌手陣の中ではやや弱いという評価であったが、このメゾ・ソプラノ屈指の難役(コロラトゥーラのテクニック⇒第2幕第2場の「ヴェールの歌」が要求されると同時に、気性の激しさを、下品に落ち入ることなく表現しなければならない)を、高度なコロラトゥーラの技術とスケールの大きな歌唱で歌い上げていて、素晴らしかった。ヴェルディを歌えるメゾ・ソプラノが世の中に少ないだけに、今後要注目の存在!

宗教裁判長役は、アメリカのバス、エリック・ハルヴァーソン。出番は短いながら重要な位置を占めるこの役を威圧感たっぷりに演じていた。

     Don Carlo Halfvarson

指揮を任されたのが、先ごろフィラデルフィア管の音楽監督に任命されたばかりのカナダの新鋭、ヤニック・ネゼ=セギャン。このような重要な上演で若手の指揮者が抜擢される例もこれまで、あまりなかったと思われるが、期待を裏切らない素晴らしい出来で、何よりも楽器間のバランスが抜群に良いために、ヴェルディの輝かしい旋律線がくっきり浮かび上がってくる。生き生きとしたテンポ、ダイナミクスも相変わらずで、この重要な公演に抜擢されただけの事はある指揮ぶりだった。

     Nezet-Seguin.jpg
     ネゼ=セギャン

既にロイヤル・オペラで2008年にお披露目済みの、ニコラス・ハイトナーの演出、比較的シンプルな舞台の中で、様々な葛藤に揺れ動く人物像をじっくりと描き出す事に焦点が当てられていて、音楽を妨げない演出と感じた。但し、1979年以来使われていた、以前のジョン・デクスターの豪華な演出にも捨てがたいものを感じるが...

     Don Carlo 4

全体的に高水準の上演で、記憶に残るドン・カルロだった。メトの底力を見せられた感じ!

     Don Carlo 5
     終演後のカーテンコールに応える出演者達

       Don Carlo (1867年初演、パリ・オペラ座)
      演出: Nicholas Hytner
      指揮: Yannick Nezet-Seguin
      Don Carlo: Roberto Alagna
      Elisabetta: Marina Poplavskaya
      Rodrigo: Simon Keenlyside
      Eboli: Anna Smirnova
      Filippo II: Ferruccio Furlanetto
      Grande Inquisitore: Eric Halfvarson
      2010年11月26日、メトロポリタン歌劇場


CD: 5幕イタリア語版では、ドミンゴ・カバリエ・ミルンズと豪華歌手陣を揃えたジュリーニ盤が
    素晴らしい。
    ⇒ ジュリーニ盤 Don Carlo Giulini

    4幕版では、カレーラス・フレーニ・ギャウロフら、これまた豪華キャストのカラヤン盤が
    良いが、このオペラは5幕版の方が全体のバランスとしては良いような気がする。
    ⇒ カラヤン盤 Don Carlo Karajan
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テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

ニューヨーク・レストラン: Metrazurでの感謝祭ディナー

本日(11月25日、感謝祭)は、息子も友達の家に遊びに行っていて、家でターキーを焼いても持て余しそうだったので、映画の後、外で食事をして帰る事に。選んだのがグランド・セントラル駅にあるMetrazur。しかし、感謝祭のこの日は、みんな家で食事をしているものとばかり思っていたら、何と夕食の時間帯は全く予約が取れず、ようやく取れたのが、3時45分という、昼だか夜だか分からない時間...それでも最後のテーブルでした...

     Metrazur 1

時間通りに店に行くと、店内はお客さんで一杯。さすがに家族連れがほとんど。

     Metrazur 2
     オープン・キッチンのこの店、シェフが忙しそうに立ち回っていた

さて、通常のディナー・メニューは49ドル(二人で1本ワインが付いてくる)のこの店、本日は感謝祭のスペシャル・メニューという事で65ドルで提供。一般的には、ターキーをメインにした単一のメニューを提供する店が多い中、この店は前菜・メイン・デザートそれぞれ5~6種類もの選択肢(勿論ターキーも!)があり、結構良心的。

まずは前菜。選んだのは、レタスとベーコンのサラダニョッキカワマス?のマリネ

     Red Leaf Lettuce
     Red Leaf Lettuce
     Potato Gnocchi
     Potato Gnocchi
     Citrus Cured Arctic Char
     Citrus Cured Arctic Char

サラダは見たとおり、非常にシンプルだが、新鮮なレタスと程良い酸味のドレッシングが良く合って爽やかな一品。ニョッキは、カボチャ・ベースのソースの風味が豊かでニョッキをうまくひきたてていた。レモンでしめているマリネも、上に載せられているフレッシュ・クリームの酸味・キャビアの塩味とのマッチングが絶妙!

次のメインで選んだのは、家内がターキー、娘がスズキのソテー、そして私がテンダーローインのローストをチョイス。

     Turkey.jpg
     California Free Range Turkey
     Striped Bass
     Wild Striped Bass
     Roasted Beef Tenderloin
     Roasted Beef Ternderloin

ターキーはジューシーに仕上がっていて美味!ターキーは大きい為、家でローストしても、このようにジューシーに仕上げるのが難しく、さすがプロは違うと感心。身の厚いスズキもソースとの相性が良く、なかなかの一品。また、牛肉のローストも、大きい牛肉の塊をふっくらとローストしており、食べ応えのある一皿であった。

メインで満足した我々、デザートでは、温かいチョコレートケーキや、リンゴをローストしたものなどをオーダー。

     Warm Chocolate Cake
     Warm Chocolate Cake
     Roasted Apple
     Roasted Heirloom Apple

デザート類も、アメリカのレストランでは珍しく、程良い甘さで満足出来る味だった。

前回訪れた時も感じたが、どの料理も、それほど凝ったものではないものの、素直に美味しいと思える料理に仕上げており、平均水準の高さ・CPの高さを感じさせる。天井の高いグランド・セントラル駅構内の雰囲気を楽しみながら、ゆったりと食事をする事が出来、安心してお勧め出来る店だと思う。

       Metrazur 
       Grand Central Terminal, East Balcony
      Tel. 212-687-4600
      ランチ: 月~金(プリ・フィックス27ドル)、11時~15時
      ディナー: 月~土(プリ・フィックス49ドル)、17時~22時
      なお、日曜はバー・コーナーのみ、14時~20時の間、営業
      Zagat評価: 21/22/19/$52 (料理/内装/サービス/予算)


⇒ Metrazur前回訪問記事(2010年4月14日)
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