2013年のベスト ~ 今年を振り返って

早いものでもう今年も大晦日。今年も昨年に引き続き出社しましたが、夕方から家族とマンハッタンで忘年会。年越し蕎麦も頂きました。今年も、録画しておいた紅白歌合戦を見ながら、1年を振り返ろうと思います。

 Soba Totto
 蕎麦鳥人の鴨南蛮!

◎ 映画

今年観た映画の中で最も印象に残ったのは、何と言っても「レ・ミゼラブル」。映画としての完成度にやや物足りない感じもあったのだが、それでも涙なしには見れませんでした!

 Miserables_2014010113013061d.jpg

この他では、迫真的なストーリー展開で警察ものに新風を吹き込んだ「エンド・オブ・ウォッチ」、直球ど真ん中の感動作「42 ~世界を変えた男~」、映像美に圧倒される「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」などが記憶に残っている。

 End of Watch 3
 42 2
 Life of Pi

⇒ 「レ・ミゼラブル」感想

⇒ 「エンド・オブ・ウォッチ」感想

⇒ 「42 ~世界を変えた男~」感想

⇒ 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」感想

◎クラシック

オペラでは、メト「影の無い女」「トロヴァトーレ」。前者はR・シュトラウスの傑作ながら、なかなか上演機会に恵まれない作品。メトでも今回は2003年以来、10年ぶりの上演。メトらしい今が旬の実力派歌手を揃え、心ゆくまでこの名作の素晴らしさを堪能出来た!

 Frau.jpg

「トロヴァトーレ」では、ソプラノの新星、アンジェラ・ミードが大器ぶりを遺憾なく発揮し、その他の歌手陣の高水準の歌唱と相俟ってイタリア・オペラを聴く醍醐味を味わせてくれた。

 Trovatore 2

⇒ 「トロヴァトーレ」感想

コンサートでは、まずはマウリツィオ・ポリーニのリサイタル。2年続けての病気キャンセルの後、久しぶりの来演だったが、ショパンドビュッシーのプログラム、オール・ベートーヴェン・プログラム、いずれも素晴らしかった!特にベートーヴェンのソナタを並べたプログラムは永遠に記憶に残るような名演だった!

 Pollini 2

⇒ ポリーニ・リサイタル感想

もう一つは中国出身の若手女流ピアニスト、ユジャ・ワンのリサイタル。その切れ味鋭い技巧が話題となってきたが、10月のリサイタルで弾いたショパンは旋律の流麗な歌わせ方、弱音部分の表現力が素晴らしく、年々確実に進化して来ているのを実感させた。近年、中国からはランランユンディ・リなど、優秀なピアニストが輩出されているが、疑いなく彼女がトップの存在だと思う。

 Wang 1

オーケストラでは、メスト指揮のウィーン・フィル。最近のウィーン・フィルはかっての個性が薄まってきたと感じていたのだが、今回のブルックナーはこのオケの美点を遺憾なく発揮した素晴らしい演奏だった。但し、メストが採用したコーストヴェット版はあまり好きになれなかったのが残念。

 VPO 3

⇒ メスト指揮ウィーン・フィル感想

もう一つは、12月のティルソン・トーマス指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏会。倒産申請するなど、最近は苦難な状況が続いていた同楽団だが、カナダの新鋭、ネゼ=セギャンを音楽監督に迎え、新しいスタートを切っている。今回は残念ながらネゼ=セギャンが病気のため、代役としてサンフランシスコ響の音楽監督、マイケル・ティルソン・トーマスがタクトを取ったが、ベルリオーズの幻想交響曲は光彩陸離たる演奏で、往年のフィラデルフィア・サウンドがいまだ健在である事を確認出来て嬉しかった!

 Philadelphia.jpg

◎ ジャズ・ミュージカル・シアター

ジャズでは何と言っても、上原ひろみ。今年もブルーノートで、トリオ編成で演奏したが、その自在なピアノはファンタスティックの一言だった!

 Hiromi 1

⇒ 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト感想

◎ レストラン

NoHo にある人気イタリアン、Il Buco の姉妹店としてオープンした Il Buco Alimentari & Vineria。カジュアルな雰囲気の中で、高水準な料理を食べさせてくれる。パスタ類はどれも美味しいし、特に絶品なのが、ポーク・ショート・リブのロースト。外側はカリッと焼けていて、中は驚くほどしっとりとしていて柔らかく、肉の旨味を堪能出来る。今年の一品と言われれば、迷いなくこれを挙げます!

 Buco 13

⇒ Il Buco Alimentari & Vineria 訪問記

スイーツでは、Dominique Ansel Bakery。社会的現象にもなったクローナッツには今だありつけていないが、その他のスイーツのどれもが高水準。特に Magic Souffle と題された、ブリオッシュ生地で包んだチョコレート・スフレは絶品!

 Souffle 1

⇒ Dominique Ansel Bakery 訪問記

今年も新店のラッシュが続いたNYラーメン界。その中で気に入ったのが、世田谷の名店、Bassanovaチャイナタウンにオープンした店。ひさひぶりに食べたグリーン・カレーそばはやはり旨かった! まだブログにアップしきれていませんが、これも世田谷の名店、アイヴァン・ラーメンも他のラーメン店とは一線を画す水準のラーメン。

 Bassanova 4

⇒ Bassanova 訪問記


2013年も私の拙いブログにお付き合い頂き、有難うございました。ちょうど新年となりました。皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合い下さい!

 New Year
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生誕200周年! ヴェルディの生涯をたどって: その10 〜 人生は喜劇!

ヴェルディが、これまでの全てを注ぎ込んで完成させた「オテロ」の初演が空前の成功を収めた後、彼はサンターガタの農園に戻り、しばらく音楽活動から遠ざかり、農園経営と慈善事業に力を入れた。

 SantAgata.jpg

1888年には私財を注ぎ込んで病院を建設し、次いで音楽家のための養護院の建設にも取りかかった。

 Casa di Riposo

作曲活動から引退してしまったかのようなヴェルディに再び作曲の筆を取らせたのは、やはりボーイトだった。これまで喜劇を作曲したことがあなく、かってロッシーニに「喜劇の才能がない」とまで言われたヴェルディが、最近喜劇に関心を持ち出しているらしいのを知っていたボーイトは、シェイクスピア「ウィンザーの陽気な女房たち」のオペラ化を持ちかけ、ヴェルディもその気になった。

 Verdi and Boito
 ヴェルディとボーイト

1889年の4月頃から始められた、主人公の名前を取って「ファルスタッフ」と題されたオペラの作曲は1892年の秋には完成する。世界中の注目を集めて1893年2月9日にミラノ・スカラ座で行われた初演は、またしても輝かしい成功を収めた。

 Falstaff Premiere
 「ファルスタッフ」初演時の光景

初演後、熱狂の渦を巻き起こしながらヨーロッパ各国で上演されたこのオペラ、ベルリンでの公演に接した若きR・シュトラウスは、感激のあまり、自分の処女作である「グントラム」の総譜をヴェルディに贈っている。

 R Strauss

周囲の喧騒をよそに、ヴェルディは今度こそオペラ作曲の筆を絶ってしまったようだ。宗教音楽に関心を向けたかれは、その後「テ・デウム」「スターバト・マーテル」「聖歌四篇」など、4曲の宗教音楽を完成させる。

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1897年11月には、長年ヴェルディの伴侶として彼を支え続けていたジュゼッピーナがこの世を去る。84歳の生涯であった。ジュゼッピーナの死後は、テレーザ・ストルツヴェルディを支え続けるがめっきり年老いてしまった彼は、もはや作曲の筆を取ることもなく、慈善事業など、その他の活動に時折関わるのみとなる。

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      晩年のジュゼッピーナ

1901年1月のある寒い朝、滞在中のミラノで医者の往診を受けた直後にヴェルディは意識を失って倒れてしまう。ヴェルディ危篤のニュースが世界中をかけめぐり、スカラ座は公演を中止し、ミラノ市民はヴェルディが滞在しているホテルの前の道路に藁を敷き詰めて、馬車の通る音が響かないようにしたりしたが、ヴェルディの意識は戻ることなく、1月27日午前2時、ついに87歳の生涯を閉じる。ヴェルディの遺体はジュゼッピーナと共に、彼が晩年に情熱を燃やした事業で、1899年に完成した「音楽家のための憩いの家」の礼拝堂に埋葬された。

 Verdi Funeral
 ヴェルディの葬儀の模様

歌劇「ファルスタッフ」
Falstaff Karajan
ヴェルディ: 歌劇「ファルスタッフ」
ファルスタッフ: ジュゼッペ・タディ
フォード: ローランド・パネライ
フェントン: フランシスコ・アライサ
フォード夫人: ライナ・カヴァイバンスカ
ナンネッタ: ジャネット・ペリー
ページ夫人: トゥルデリーゼ・シュミット
クイックリー夫人: クリスタ・ルートヴィヒ ほか
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1980年録音)


ヴェルディ最後のオペラは、これまでとは打って変わってのオペラ・ブッファだが、アリアと重唱をきっちりと定めた従来のオペラ・ブッファの様式とは全く異なり、ヴェルディが前作の「オテロ」で発展させた技法を駆使して、歌やアンサンブル、朗唱が自在に交錯しながらオーケストラとも見事に一体化して音楽が流れていく、素晴らしい作品となった。

このカラヤン晩年の録音は、円熟のタディを始めとする名歌手たちを揃えた自在の演奏で、ウィーン・フィルの艶やかな音色を生かした名演。
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北米興行成績 (2013年12月30日)

今年最後の週末となった先週末は、マーティン・スコセッシ監督の最新作を始め、5本の新作が公開され、2週連続でトップの座を維持している「ホビット」に挑戦:

① The Hobbit: The Desolation of Smaug (第3週、前週1位)
② Frozen (第5週、前週3位)
③ Anchorman 2: The Legend Continues (第2週、前週2位)
④ American Hustle (第3週、前週4位)
⑤ The Wolf of Wall Street (初登場)
⑥ Saving Mr.Banks (第3週、前週5位)
⑦ The Secret Life of Walter Mitty (初登場)
⑧ The Hunger Games: Catching Fire (第6週、前週6位)
⑨ 47 Ronin (初登場)
⑩ Tyler Perry’s A Madea Christmas (第3週、前週7位)


スコセッシが、レオナルド・ディカプリオを主演に迎えてウォール街を描いた "The Wolf of Wall Street"、製作費1億ドルをかけた大作で、批評家らの評判も良かったにもかかわらず、興行収入は事前予想を下回る19百万ドルで、興行収入30百万ドルで3週連続でトップの地位を守った "Hobbit" はおろか、興行収入29百万ドルで2位に入ったディズニーのアニメ映画、"Frozen" にも及ばず、3位に終わった。見た人の評価もCと芳しくない。

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総製作費91百万ドルをかけたベン・スティラー主演・監督のコメディ映画、"The Secret Life of Walter Mitty" は興行収入13百万ドルの7位と、こちらも不振のスタート。

      Mitty.jpg

この2作よりさらにひどい状況だったのが、キアヌ・リーブスが主演し、日本の「忠臣蔵」をベースにしたハリウッド映画、"47 Ronin" で、興行収入9.9百万ドルの9位と惨敗。こちらの総製作費は何と175百万ドル!

      47 Ronin

トップ10にも入れなったのが2作。ロバート・デ・ニーロシルベスタ・スタローンが共演したボクシング映画、"Grudge Match" は興行収入7.3百万ドルで11位。見た人の平均評価はB+と好評だったのだが、往年のドル箱スターの神通力も薄れてしまったのだろうか...

      Grudge Match

興行収入わずか2百万ドルで14位に終わったのが、ジャスティン・ビーバーの最新ドキュメンタリー、"Believe"。2011年に公開された同じくビーバーのドキュメンタリー、「ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー」の公開週の興行成績が29百万ドルで会った事を考えると、明らかに失敗作といえる。

      Believe.jpg

限定公開作では、ジョージ・クルーニー、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツと豪華な共演陣でトレイシー・レッツの戯曲を映画化したブラック・コメディー、"August: Osage County" と、マーク・ウォルバーグ主演の戦争映画、"Lone Survivor" が好評だったのに対して、レイフ・ファインズチャールズ・ディケンズに扮した文芸ドラマ、"The Invisible Woman" は、あまり評判が良くなかったようだ...

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      Survivor.jpg
      Invisible Woman
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本日のスイーツ: Payard Bakery のロールケーキ

マンハッタンでロールケーキを置いている希少な店の一つ、Payard Bakery。これはチョコレートとラズベリーのロールケーキで、ビターチョコレートとラズベリーの相性の良さを堪能できるスイーツです!

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Payard Bakery
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映画: 2 ガンズ

デンゼル・ワシントンマーク・ウォールバーグが共演したアクション映画。全米では2013年8月に公開され、公開週に興行成績のトップに立っている。

      2 Guns

メキシコの田舎でマフィアの手先として働いているボビー(ワシントン)マイケル(ウォールバーグ)。彼らはおとり捜査中の米国連邦麻薬取締官と米国海軍情報部将校だったが、お互いの正体については全く知らなかった。

 2 Guns 1

ある日、彼らは捜査目的である事をお互いに相手に知らせずに、組織の金を保管している銀行から3百万ドルを強奪する。

 2 Guns 2

ところが、銀行にあった金は彼らの予想に反して43百万ドルもの大金。驚いた彼らだが、組織を一網打尽にする有力な証拠としてそれぞれの組織に持ち帰ろうと、互いに相手に対して銃を向け合い、銃撃戦になったあげく、マイケルが金を持って逃げる。

 2 Guns 3

そのマイケルも、上官に裏切られ、その金を奪われてしまう。金を取り戻すべく、マイケルボビーは手を組んで反撃を開始する...

 2 Guns 4

なかなか斬新なプロットでテンポ良く展開されるアクション映画。デンゼルウォールバーグもそれぞれの持ち味を発揮した絶妙なコンビぶりで映画を盛り上げている。

2 Guns 5

やはりアクションものはテンポの良さが命。ポーラ・パットンをはじめ、二人の周りを固める共演陣も好演で、最後まで面白く見る事が出来た。アイスランド出身の新鋭バルタザール・コルマウクル監督の手腕はなかなかのもの。2013年に公開されたアクション映画ではトップクラスの作品!  ⇒ 8/10点

 2 Guns 6

2 ガンズ
2 Guns (2013年・アメリカ)
監督: Baltasar Kormakur
キャスト: Denzel Washington, Mark Wohlberg, Paula Patton, Bill Paxton, James Marsden, Fred Ward, Edward James Olmos ほか
上映時間: 109分


⇒ ワシントン主演作「フライト」(12年)感想

⇒ ウォールバーグ主演作「テッド」(12年)感想

⇒ パットン出演作「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(11年)感想
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