ハロウィンにちなんで: ホラー映画の古典 ノスフェラトゥ

子供たちも大きくなり、あまりハロウィンの仮装という雰囲気ではなくなった我が家ですが、ハロウィンにちなんで、ホラー映画の古典と言われる1922年のこの作品を。あまりにも有名なブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」の最初の映画化作品だが、ストーカーの未亡人フローレンスから映画化の許可を得られず、監督のF・W・ムルナウが、やむなく名前をノスフェラトゥと変更して製作したいきさつがある。

      Nosferatu Poster

ドイツ・ブレーメンに、妻のエレン(グレタ・シュレーダー)と共に暮らすトーマス(グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム)は、雇い主のノック(アレクサンダー・グラナッハ)に命じられ、不安に思うエレンが止めるのも聞かず、ブレーメンで家を持ちたいというオルロック伯(マックス・シュレック)との商談のため、伯爵の居城があるルーマニアトランシルヴァニア地方に向けて旅立つのだが...

 Nosferatu 1

今から100年近くも前の映画で、当然古色蒼然としているのだが、マックス・シュレック演じるノスフェラトゥの不気味さは比類なく、彼の演技だけでも価値のある一級のホラー映画!

 Nosferatu 2
 Nosferatu 3
 Nosferatu 4

ムルナウは、光の明暗が作り出す影をうまく使って、巧みに恐怖感を盛り上げている。ホラー映画の古典と言われるのにふさわしい作品!  ⇒ 8/10点

 Nosferatu 5
 Nosferatu 6

吸血鬼ノスフェラトゥ
Nosferatu, Eine Symphonie des Grauens (1922年・ドイツ)
監督: F.W. Murnau
キャスト: Max Schreck, Gustav von Wangenheim, Greta Schröder, Alexander Granach ほか
上映時間: 94分
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

コンサート: フィラデルフィア管弦楽団 演奏会

カナダの若き俊英、ヤニック・ネゼ=セギャンを音楽監督に迎え、今米国のオーケストラで一番勢いのあるフィラデルフィア管弦楽団の、恒例のカーネギー・ホールでの定期演奏会の第1回に出向く。

      Philadelphia 1

今シーズン初回のコンサートに選ばれたのは、マーラーの大作、交響曲第2番「復活」ネゼ=セギャンはこの大曲を、少しも弛緩させる事なく、緊張感を持続させながらまとめ上げた。

 Philadelphia 2

とにかく、オーケストラのドライブ力がすごく、これだけダイナミックにオーケストラをドライブした演奏に出会ったのは久しぶりで、この曲にふさわしいスケールの大きな演奏!

 Philadelphia 4

但し、その反面、マーラーらしい、ちょっとエキセントリックな面の表現はあまり聴こえてこず、そういう意味では、いわゆる健康的な演奏と捉えられるかも知れない。独唱のアンジェラ・ミードサラ・コノリーはそれぞれ好唱。特にミードはこの曲にふさわしいスケールの大きな歌唱で、短い出演時間とはいえ、大器の片鱗をのぞかせていた。

 Philadelphia 3

今が旬のコンビによる素晴らしい演奏で、今後もどのような演奏を聴かせてくれるか、楽しみ!

 Philadelphia 5

フィラデルフィア管弦楽団 演奏会
指揮: Yannick Nezet-Seguin
ソプラノ: Angela Meade
メゾ・ソプラノ: Sarah Connolly
Westminster Symphonic Choir
Mahler: Symphony No. 2 in C minor
2014年10月31日、カーネギー・ホール


⇒ 2013年12月の演奏会感想
関連記事

テーマ : ニューヨーク
ジャンル : 海外情報

本日の一杯: Ippudo West の季節限定ラーメン

相変わらず行列店の Ippudo West で、Cha-Cha-Cha と名付けられた季節のラーメン。

 Ippudo 1

豚骨魚介スープで、上からは魚粉とガーリック・マヨネーズがかけられていて、かなりパンチのあるラーメンです。

ハロウィンで、ここも店員の多くは仮装していました!

 Ippudo 2

Ippudo West
関連記事

テーマ : ニューヨーク
ジャンル : 海外情報

本日のスイーツ: Happy Halloween!

本日のスイーツはダンキン・ドーナツハロウィン用のドーナツ。かなり雑な出来映えですが(笑)、ハロウィンの雰囲気は盛り上がります。フィリングはこの季節らしく、パンプキン・クリーム。

 Dunkin 1

ハロウィンの本日は、ダンキン・ドーナツの店員も皆仮装をしていました。ついでにスタッフにもドーナツの差し入れ!

 Dunkin 2
 Dunkin 3

Dunkin Donuts
関連記事

テーマ : ニューヨーク
ジャンル : 海外情報

生誕200周年記念! ワーグナーの生涯をたどって: その8 〜 バイロイト

1871年11月、ワーグナーバイエルン王国北部にあるバイロイト郊外の丘に、長年の念願であった祝祭劇場建設の許可を取得し、様々な障害はあったものの、1872年4月には、ついに建設が始まる。

 Bayreuth 1
 バイロイト祝祭劇場

建設開始と同時に一家と共にバイロイトに移住したワーグナーは、自身の59歳の誕生日に行われた起工式に立ち会った後、コージマの提案により開かれた記念演奏会でタクトを取り、ベートーヴェンの第九を演奏した。バイロイト音楽祭第九を演奏する習慣は、毎年ではないものの、今に至るまで続いていて、古くは世紀の名演と言われる1951年のフルトヴェングラーの演奏などが有名である。

 Furtwangler.jpg
 フルトヴェングラー

劇場の設計は、盟友のゼンパーとこの頃仲違いしていたため、宮廷建築家のヴィルヘルム・ノイマンが担当したが、この劇場の特徴である、古代ギリシャ劇場に倣った扇形の客席や、舞台下に潜り込んだオーケストラ・ピットなどはワーグナーの発案であった。建物は1873年8月に完成したが、費用の大部分はルートヴィヒ2世の援助に頼り、予算に制約があったため、ワーグナーがこだわった舞台周りの設計を除いては、建物自体も、フォワイエも簡素なものだった。

 Bayreuth 2
 祝祭劇場内部

1873年9月には、ブルックナーが自作の交響曲第3番の楽譜を携えてワーグナーを訪ねてくる。楽譜を見たワーグナーはこれを気に入り、後にブルックナーベートーヴェン以降最大の交響曲作曲家と呼ぶようになる。この曲はワーグナーに献呈されて、ワーグナー交響曲と呼ばれるようになる。

 Bruckner_201411241233160ca.jpg
 ブルックナー

ワーグナーが心血を注いだ「ニーベルングの指環」は、1874年11月に遂に完成する。作曲を開始してから実に26年もの歳月が経っていた。バイロイトでの初演は1876年8月。オーケストラのメンバーはドイツ各地から集結した混成メンバーで、この音楽祭のためだけにオーケストラを編成する伝統は今に至るまで続いている。

 Bayreuth Festival Orchestra
 舞台上の祝祭オーケストラ
 
ルートヴィヒ2世はもちろん、ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世ブラジル皇帝ドン・ペドロ2世をはじめとする各国国王や、リストブルックナーチャイコフスキーら大作曲家も列席した公演は大成功となった。しかし上演の水準は褒められたものではなく、ワーグナーもかなり落胆したようで、周囲の友人たちも彼が気を取り直すよう、かなり励ましたようだ。

 Bayreuth_2014112412420314c.jpg
 初演時の舞台

1877年には、バイロイトでの初演を見て感激したライプツィヒ歌劇場の音楽監督アンジェロ・ノイマンの奔走によってライプツィヒでの上演が実現するが、これはなかなかの水準であったことが伝わっている。ミュンヘンでは翌1878年に、ルートヴィヒ2世のためだけのプライヴェート上演という形で公演が行われた。しかし肝心のバイロイトでは、初演が大赤字に終わったせいもあって、再演の目処が立たない状況が続いていた。

 Leipzig_2014112412575776f.jpg
 ライプツィヒ歌劇場

そのような中、度重なる心臓発作に見舞われ、健康状態が悪化していた64歳のワーグナーは、最後の大作となる「パルジファル」の作曲に取りかかったのだった。

楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
Jochum.jpg
ワーグナー: 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
ハンス・ザックス: ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ (Br)
ベックメッサー: ローラント・ヘルマン (Br)
ヴァルター: プラシド・ドミンゴ (T)
エヴァ: リゲンツァ (S) ほか
オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・同合唱団
1976年録音


1867年10月に完成したワーグナー 円熟期のこのオペラは、彼の他の作品とは大きく異なり、健康的な活力に満ち溢れた異色の喜劇作品。中世のニュルンベルクを舞台としたこの作品、喜劇とはいっても、そこはワーグナー、彼の他の作品同様、長大で重厚な作品に仕上がっている。

 Bayreuth 2010
 2010年のバイロイト音楽祭での舞台

オペラを通じて、主人公で、16世紀のニュルンベルクに実在したというハンス・ザックス、若者ヴァルターの人間的成長も織り込まれているこの作品、それぞれに美しく充実した音楽が与えられており、円熟期のワーグナーの音楽を心ゆくまで堪能することが出来る。

 Met_20141124134739f78.jpg
 メトの舞台

また、狂言回し的な役を演じるベックメッサーを通じて、当時の代表的な音楽批評家で、反ワーグナー派のドンとみなされていたハンスリックを徹底的に揶揄しているのも特徴だが、当のハンスリックはこの作品について意外に冷静な評価を下していたと伝えられる。

 Vienna_201411241351059e0.jpg
 ウィーン国立歌劇場の舞台

オイゲン・ヨッフムベルリン・ドイツ・オペラとともに1976年に録音したCDは、ザックスにドイツ・リートの巨匠フィッシャー=ディースカウを起用している他、プラシド・ドミンゴなど異色のキャスティングで話題を呼んだ録音だが、オーケストラの重厚な響きは比類なく、素晴らしい演奏となっている。
関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

プロフィール

アルページュ

Author:アルページュ
FC2ブログへようこそ!

カレンダー
09 | 2014/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード