シカゴ交響楽団演奏会

長らく全米5大オーケストラのトップに君臨するシカゴ交響楽団。2010年より、リッカルド・ムーティが第10代音楽監督として、かじ取りを任されているが、今回のニューヨーク公演もそのムーティに率いられてのもの。

 CSO 1

本日のプログラムは、イェフム・ブロンフマンをソリストに迎えてのブラームス円熟期の傑作、ピアノ協奏曲第2番に、「ライン」の名前でも親しまれているシューマンの交響曲第3番

      CSO 2

ブロンフマンとのブラームスはスケールの大きな巨匠風の演奏で、迫力も十分。緊迫感はあまり感じられないが、聴き応えは十分!

 CSO 3
 CSO 4

後半のシューマンは、これまたスケール大きく、直球勝負で通した、といった感じの演奏で、シカゴ響のオケとしての優秀さもフルに発揮されているが、ストレート過ぎて、この曲の魅力を新たに発見する、といったものには乏しい。これはこれで、極めて立派な演奏なのだが。 でも、相変わらず迫力ある弦楽器セクション、輝かしいブラス・セクションなど、オーケストラの水準は高かったです!

 CSO 5
 CSO 6
 CSO 7

シカゴ交響楽団 演奏会
指揮: Riccardo Muti
Brahms: Piano Concerto No 2 in B-Flat Major, Op. 83
(ピアノ独奏: Yefim Bronfman)
Schumann: Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 97 "Rhenish"
2015年1月31日、カーネギー・ホール


⇒ 2011年公演感想
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ホフマン物語 @ メトロポリタン・オペラ

私の大好きなオペラ、「ホフマン物語」が2011~12年シーズン以来、3シーズンぶりに上演された。

 Hoffmann 1

2009年12月にプレミエ上演が行われたバートレット・シャーによる舞台。今回の上演は、メトでの出演が徐々に増えてきているヴィットリオ・グリゴ-ロをはじめ、若手の歌手を主体としたキャスト!

      Hoffmann 2

12月のラ・ボエームでも、成長した歌唱を聴かせてくれたグリーゴロ、今回もタイトル・ロールのホフマン役を安定した歌唱を聴かせてくれたが、声をコントロールしようという意識が強いのか、感情的に抑制されたような歌唱になってしまっているのがちょっと残念。若き詩人ホフマンにはもっと情熱的な歌唱が必要だと思うが、それでも十分に高い水準の歌唱!

 Hoffmann 3
 Hoffmann 4

このオペラの狂言回し的な役割を担う、コッペリウス/ミラクル博士/ダッペルトゥット役は、トーマス・ハンプソン。かってのスタイリッシュなバリトン役からは、声の衰えが目立つようになった最近は悪役や性格的な役に挑戦してきているが、今回も迫真の演技・歌唱で見事な出来だった。低声域が弱いのはやむを得ないが、近年の歌唱では最も安定したものだった!

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 Hoffmann 6

このオペラの一方の華、ソプラノ3役は、オランピアアメリカの若手リリック・ソプラノ、エリン・モーリーアントニアロシアのソプラノ、ヒブラ・ゲルツマーヴァジュリエッタにはイギリスのメゾ・ソプラノ、クリスティーン・ライスといった布陣。モーリーは温かみのある声で高声域も良くでていたが、純粋なコロラトゥーラ・ソプラノではないので、理想的なオランピアといった感じではないのがちょっと残念。人形の役なので、むしろ純粋で透明なコロラトゥーラの方がやはり合っているのだが、決して悪い歌唱ではありませんでした!

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ゲルツマーヴァは、美しく伸びやかな声で素晴らしい歌唱だった。彼女の存在感のおかげで、2幕は見応え・聴き応え十分の素晴らしい舞台となっていた!

 Hoffmann 9

ジュリエッタ役は前述の2役に較べ、出番はあまり多くないのだが、ライスはまずまず過不足のない歌唱。

 Hoffmann 8

ミューズ/ニクラウス役は、メトのこのシェアの舞台では毎回登場しているイギリスのメゾ、ケイト・リンゼー。手慣れた役で良く歌ってはいるのだが、声量が比較的小さいので、メトの大きな空間では存在がかすみがち。

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 Hoffmann 10

指揮は2011年までベルリン・ドイツ・オペラの首席客演指揮者を務めていたカナダ出身のイヴ・アベルで、細かい所に神経の行き届いた、過不足のない指揮ぶり。

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シャーの演出は、メトの広い舞台空間を上手に活用した音楽・ストーリーとのギャップを感じさせないもの。今回も水準の高い舞台で、心ゆくまでオッフェンバッハの白鳥の歌となったこの名作を、心ゆくまで堪能しました!

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Les Contes d'Hoffmann (1881年、パリ・オペラ・コミックにて初演)
演出: Bartlett Sher
指揮: Yves Abel
Hoffmann: Vittorio Grigolo
Muse/Nicklausse: Kate Lindsey
Lindorf/Coppelius/Dr. Miracle/Dapertutto: Thomas Hampson
Olympia: Erin Morley
Antonia: Hibla Gerzmava
Giulietta: Christine Rice ほか
2015年1月31日、メトロポリタン歌劇場


⇒ 前回上演感想

⇒ シェア演出のメト「セヴィリアの理髪師」感想

⇒ アベル指揮のメト「トゥーランドット」感想

⇒ グリゴーロ出演のメト「ラ・ボエーム」感想

⇒ リンゼー出演のメト「皇帝ティトゥスの慈悲」感想

⇒ ハンプソン出演のメト「ヴォツェック」感想

⇒ モーリー出演のメト「ばらの騎士」感想

⇒ ゲルツマーヴァ出演のメト「トゥーランドット」感想
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火曜日の吹雪に引き続き、本日金曜日もまた雪。というわけで、本日はスタバの雪だるまのクッキー

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悪魔のような女 ~ 古典的なスリラー

「恐怖の報酬」(53年)などで知られるフランスのサスペンス・スリラーの名匠、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の1955年の作品。公開当時、「見終わっても、結末を決して口外しないで下さい」という宣伝文句でも話題を呼んだ。

      Diaboliques Poster

パリ郊外のとある小学校。校長のミシェル(ポール・ムーリス)は、病弱だが、貞淑な妻クリスティーナ(ヴェラ・クルーゾー)に隠れて、学校の教師、二コール(シモーヌ・シニョレ)と愛人関係にあった。

 Diaboliques 1

ところが、粗暴なミシェルの振る舞いに共に我慢が出来なくなった二人は、結託してミシェルを殺害する事を計画する。

 Diaboliques 2

睡眠薬を混ぜた酒を飲ませてミシェルを眠らせた後、水槽に沈めて首尾よく溺死させる事に成功した二人だったが、事故に見せかけるため、プールに遺体を沈めたはずだったのだが、しばらくすると、プールから遺体が消えていた...

 Diaboliques 3

冒頭から大どんでん返しが待っている結末まで、サスペンス感たっぷりに映画が展開されていく秀作。フランスの名優シモーヌ・シニョレの悪女ぶりはさすがで、存在感十分!

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しかも、単なるサスペンス・スリラーで終わらせず、フィルム・ノワールの雰囲気も漂わせているところが、クルーゾー監督らしい。それにしても、サスペリア(77年)の日本公開時に有名になった「決して一人では見ないでください」というキャッチフレーズは、この映画にヒントを得たのだろうか?  ⇒ 8/10点

 Diaboliques 5

悪魔のような女
Les Diaboliques (1955年、フランス)
監督: Henri-Georges Clouzot
キャスト: Simone Signoret, Vera Clouzot, Paul Meurisse, Charles Vanel, Noel Roquevert, Terese Dorny, Pierre Larquey, Michel Serrault, Jean Brochard, Georges Chamarat, Jacques Verennes ほか
上映時間: 107分
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本日の一杯: Menkui-Tei の広東麺

寒い日にはこれが一番!

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