北米興行成績 (2016年10月31日)

ハロウィンを迎えたニューヨークだが、先週末は、世界的現象となったミステリー小説シリーズの久しぶりの映画化第3弾が注目のデビュー:

① Boo! A Madea Haloween (第2週、前週1位)
② Inferno (初登場)
③ Jack Reacher: Never Go Back (第2週、前週2位)
④ The Accountant (第3週、前週4位)
⑤ Ouija: Origin of Evil (第2週、前週3位)
⑥ The Girl on the Train (第4週、前週5位)
⑦ Miss Peregrine's Home for Peculiar Children (第5週、前週6位)
⑧ Keeping Up with the Joneses (第2週、前週7位)
⑨ Storks (第6週、前週9位)
⑩ Ae Dil Hai Mushkil (初登場)


世界的ベストセラーとなったダン・ブラウン「ロバート・ラングドン」シリーズの映画化第3弾となる "Inferno"。前作の「天使と悪魔」(09年)からおよそ7年ぶりの続編で、引き続きトム・ハンクスが主演を務めているが、興行収入15百万ドルと事前予想を下回る成績で、前週トップの "Boo! A Madea Haloween" の牙城を崩す事が出来ず、2位スタートとなった。第1作の「ダ・ヴィンチ・コード」(06年)の公開週末の興行成績は 77百万ドル、「天使と悪魔」は 46百万ドルだったので、期間は空いたとはいえ、かなりの落ち込み。観た人の平均評価は B+ とまずまずなのだが…

      Inferno Poster

もう一つの新作、インド発のロマンス映画 "Ae Dil Hai Mushkil" は、わずか302館での公開ながら、インド系観客の厚い支持を受け、興行収入 2.1百万ドルで10位に食い込んだ。

      Ae Dil Hai Mushkil Poster

限定公開作では、中国発のコメディー映画 "Mr. Donkey" が20館、イギーポップに率いられた伝説のパンク・バンド「ザ・ストゥージズ」を題材にしたジム・ジャームッシュ監督によるドキュメンタリー映画、"Gimme Danger" が3館で公開され、それぞれまずまずの評価を得ているようだ。

      Mr Donkey Poster
      Gimme Danger Poster
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 興行収入ランキング
ジャンル : 映画

ウォークラフト 〜 世界最大のオンラインゲームを映画化!

大規模多人数同時参加型オンラインゲームとしてギネス記録にも認定されているゲームの映画化作品。2016年5月にパリでプレミエ上映された後、全米では6月に公開され、公開週に興行ランキングの2位にランクイン(トップは「死霊館 エンフィールド事件」)している。

      Warcraft Poster

自分たちが住む世界、ドラエネイが壊滅の危機に瀕したグルダン(ダニエル・ウー)に率いられたオルクたちは、新たな定住地を求めて人間が住むアゼロスに侵入し、人間に戦いを挑む。

 Warcraft 1

ストームウィンド王国レイン王(ドミニク・クーパー)は、王国一の武将 サー・アンドゥイン・ローサー(トラヴィス・フィメル)と共にオルクとの決戦を決意し、軍団を編成すると共に、王国のガーディアン、メディヴ(ベン・フォスター)に助けを求める。

 Warcraft 2

一方で、オルクとの全面戦争に疑問を抱くローサーは、人間とオルクとの間に生まれたガローナ(ポーラ・パットン)と協力して戦いを避けようと試みるのだが…

 Warcraft 3

ゲームについては全く知らないし、登場キャラクターが多い事もあって、人物関係を把握するのがちょっと大変なのだが、ストーリー自体はロード・オブ・ザ・リングの派生版といった感じで、慣れてくると、違和感なくその世界に入り込める。

 Warcraft 4

全編を彩るCGI映像は迫力たっぷりで、見応えもあり、最後まで面白く観る事が出来るのだが、登場人物が多い分、物語の底は浅くなりがちで、それらを満遍なく画面に登場させるために、場面の移り変わりがせわしないなのが難点だろうか。ストーリー展開からすると続編がありそうだが、どうだろうか。  ⇒ 6/10点

 Warcraft 5

ウォークラフト
Warcraft (2016年・アメリカ)
監督: Duncan Jones
キャスト: Travis Fimmel, Paula Patton, Ben Foster, Dominic Cooper, Toby Kebbell, Ben Schnetzer, Daniel Wu, Robert Kazinsky, Clancy Brown, Ruth Negga, Anna Galvin, Burkely Duffield, Callum Keith Rennie, Terry Notary, Michael Adamthwaite, Dean Redman, Ryan Robbins ほか
上映時間: 123分


⇒ ジョーンズ監督の前作「ミッション: 8ミニッツ」(11年)感想オススメ!

⇒ パットン主演作「30日の婚活トラベル」(13年)感想

⇒ フォスター出演作「ザ・ブリザード」(16年)感想

⇒ クーパー出演作「リンカーン/秘密の書」(12年)感想
関連記事

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

白い粉事件?でメトが前代未聞のキャンセル!

本日のメトでのロッシーニのウィリアム・テルで、3幕終了後にいきなり劇場側から問題が生じて上演をキャンセルするとのアナウンス。

 Met 102916
 本日のリンカーン・センターは、ハロウィンの仮装をした家族連れでいっぱい!

理由も分からず、皆狐につままれたように劇場を後にしましたが、その後のニュースで、誰かがオーケストラ・ピットに人間の遺灰を振りまいたのが原因らしいと報道されてました(当初は何が撒かれたのか分からなかったので、セキュリティ上の理由からキャンセルの判断をしたとの事)。私が行ったマチネどころか、夜の公演(アルジェのイタリア女)もキャンセル。さすがにこんな事は初めてです!!

 Met 102916 2
関連記事

テーマ : ニューヨーク
ジャンル : 海外情報

ウィリアム・テル @ メトロポリタン・オペラ 〜 前代未聞の出来事で途中キャンセル!

ロッシーニ最後のオペラとなった傑作「ウィリアム・テル(オリジナルのフランス語ではギヨーム・テル」。なかなか上演に恵まれない作品で、メトでも1931年以来の久々の上演、かつオリジナルのフランス語では初めての舞台!

      Tell 1

創作活動の後半をパリで行ったロッシーニの39作目にして最後の作品となったこのオペラ、「セヴィリアの理髪師」に代表されるようなイタリア時代の軽快なコミック・オペラとはうって変わって、当時のパリを席巻していたグランド・オペラの様式をロッシーニ流に取り入れた堂々たる大作で、一聴するとロッシーニとは思えない感じだが、作品のどこをとっても充実した音楽で、当時のグランド・オペラを代表するフランスの作曲家たちの作品も真っ青な出来。

 Tell 2

歌手陣では、タイトル・ロールを演じたカナダのバリトン、ジェラルド・フィンリーアルノール役のブライアン・ヒメルマティルデ役のマリーナ・レベカが印象に残る歌唱だった。ファビオ・ルイージの指揮も相変わらず、バランスが取れていて素晴らしい!

 Tell 3
フィンリー(左)とヒメル(右)

3幕まで順調に進んでいた上演だったのだが、第4幕が始まる前に、かなり長い間待たされた挙句に突然のキャンセル!

 Met 102916 2

オーケストラ・ピットに楽団員が出てこず、何となく変だなと思っていたのだが、劇場側からは詳しい説明もなかったために、みな狐につままれたような感じで、劇場を後にした。後の報道で、テキサスから来たオペラ愛好家が、同じくオペラ狂だった友人の遺灰をピットに撒いたため、と判明。悪意があったわけではなく、本人も予想外の事態に反省(当初は自分のせいでキャンセルになったとは思っていなかったらしい!)して謝罪の手紙を劇場側に書いたようなので、結局お咎めはなかったようだったが、それにしても、中途半端感が大きく残った舞台だった。ホント、色々な事が起こるものですね!

 Tell 4

Guillaume Tell (1829年、パリ・オペラ座にて初演)
演出: Pierre Audi
指揮: Fabio Luisi
Guillaume Tell: Gerald Finley
Arnold: Bryan Hymel
Mathilde: Marina Rebeka
Hedwige: Maria Zifchak
Gesler: John Relyea
Ruddi: Michele Angelini
Melcthal: Kwangchul Youn
Leuthold: Michael Todd Simpson
Rodolphe: Sean Panikkar
Jemmy: Janai Brugger
Walter Furst: Marco Spotti ほか
2016年10月29日、メトロポリタン歌劇場


⇒ アウディがメトで演出したヴェルディ・アッティラ感想

⇒ ルイージ指揮のメトの今シーズンのドン・ジョヴァンニ感想

⇒ フィンリー出演のメト・フィガロの結婚 感想

⇒ ヒメル出演のメト・蝶々夫人 感想

⇒ レベカ出演のメトの2011〜12年シーズンのドン・ジョヴァンニ感想
関連記事

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

イェヌーファ @ メトロポリタン・オペラ

今回は、メトでは2006 〜 07年シーズン以来、10年ぶりの上演となるヤナーチェクの代表的オペラの一つ、イェヌーファ

 Jenufa 01

2003年にプレミエ上演が行われたオリヴィエ・タンボシの演出による舞台で、タイトル・ロールにはウクライナの新進ソプラノ、オクサナ・ダイカを起用。2003年公演でそのイェヌーファ役を務めたカリタ・マッティラが、今回はイェヌーファの継母コステルニチカ役で登場!

      Jenufa 02

ヤナーチェクとしては初期の作品であるため、従来の伝統的なオペラを思わせる部分も多く、彼のオペラの中では比較的取っつきやすいのだが、それでも旋律などは紛れもなくヤナーチェクらしさを感じさせ、十分彼独自の世界に浸ることが出来るのは大きな喜び。

     Jenufa 03

さて、今回イェヌーファ役を演じたダイカ、出だしはやや声が不安定で、淡白な歌唱のように聴こえたが、オペラが進むにつれ安定感を増すと共に、歌に感情もこもるようになってきた。全体的には満足できる歌唱だった!

 Jenufa 04
 Jenufa 05

前回はイェヌーファ役を演じたマッティラ、さすがに声は衰えたのかも知れないが、そうした事を補って余りある情感のこもった歌唱で、娘の幸せや世間体に思い悩む継母役を見事に演じていて、今回の上演では一番印象に残る出来だった!

 Jenufa 06
 Jenufa 07
 Jenufa 15

ブリア家のおばあさん役はベテランのハンナ・シュヴァルツで、こちらも貫禄たっぷり。今回の上演は全体的に女性上位の感が強い。

 Jenufa 08
 Jenufa 09

男声陣は、ラツァ役のダニエル・ブレンナシュテヴァ役のジョセフ・カイザーとも、まずまずの歌唱だったが、女性陣に比べれば少し影が薄い感じだっただろうか。

 Jenufa 10
 Jenufa 11
 Jenufa 12
 Jenufa 13

指揮は現在セントルイス響の音楽監督・BBC響の首席客演指揮者を務めるベテラン、デイヴィッド・ロバートソンピエール・ブーレーズの薫陶を受け、かっては現代音楽の演奏では定評のあるアンサンブル・アンテルコンタンプランの音楽監督も務めていた事もあり、シャープな音楽作りというイメージがあったのだが、今回の上演では、何となくモサモサした音楽作りで、ヤナーチェクの独特な音楽が際立ってこない感じだった。エッジが効いていないというか。。。

 Jenufa 14

初めて見るタンボシの舞台は、1幕の一面の小麦畑の黄色・一転して、決して壊すことの出来ない因習に縛られたモラヴィア地方の村を象徴するかのような巨大な暗黒の岩など、その対照が印象的な舞台でした。

 Jenufa 17
 Jenufa 16

そうそう、オーケストラ・ピットにはハーピストの安楽真理子さんの姿も見えました!

 Jenufa 18

Jenufa (1904年、ブルノ国民劇場にて初演)
演出: Olivier Tambosi
指揮: David Robertson
Jenufa: Oksana Dyka
Kostelnicka: Karita Mattila
Buryja Grandmother: Hanna Schwarz
Laca: Daniel Brenna
Steva: Joseph Kaiser
Jano: Ying Fang
Foreman: Bradley Garvin
Old Shepherdess: Maria Zifchak
Mayor: Richard Bernstein
Karolka: Clarissa Lyons (Debut!) ほか
2016年10月28日、メトロポリタン歌劇場


⇒ マッティラ出演、メトのヤナーチェク「マクロプーロス事件」感想

⇒ ダイカ出演のメト「イーゴリ公」感想

⇒ ブレンナ出演のメト「ルル」感想

⇒ カイザー出演のメト「真夏の夜の夢」感想

⇒ ロバートソン指揮のメト「クリングホッファーの死」感想
関連記事

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

プロフィール

Author:アルページュ
FC2ブログへようこそ!

カレンダー
09 | 2016/10 | 11
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード