映画: オール・ザ・キングスメン

1950年代の米国におけるマッカーシー上院議員らによる赤狩りの犠牲となったロバート・ロッセン監督(「ハスラー」(61年))の1949年の作品(脚本も担当)で、1930年代にルイジアナ州知事だったヒューイ・ロングをモデルにしたロバート・ベン・ウォーレンの同名小説の映画化。1950年のアカデミー賞では、7部門でノミネートされ、作品・主演男優(ブロデリック・クロフォード)・助演女優(マーセデス・マッケンブリッジ)の3部門で受賞に輝いている。

      King Poster

貧しい者の味方として、政界浄化を訴えて知事選にうって出た地方の弁護士のウィリー・スターク(クロフォード)。ひょんな事から彼と知り合う事になった、新聞記者のジャック・バーデン(ジョン・アイアランド)スタークに興味を持ったジャックは彼の政治活動を記者として追っていく事にする。

 King 1

その清新さが有権者に受けて知事に当選したスターク。一躍政界のホープとなった彼だが、権力基盤を強化していくにつれ、自身も堕落した政界にまみれていく...

 King 2

高い理想を掲げて政治家になった男が、ひとたび権力を握ると、そのとりこになっていってしまう、その過程を記者の目から描いた作品だが、ロッセン監督は感傷を排した冷徹な目で物語を進めていき、その中から主人公の強烈な個性が浮かび上がっていく。

 King 3

スタークを演じたクロフォードは強烈な存在感を画面の中に放っていて印象的だが、映画が撮影された当時から50年以上も経っている今の目からみると、普遍性のあるテーマとはいえ、何か遠い時代の出来事を眺めているかのような感覚になってしまう... ロッセン監督は1950年のアカデミー賞発表の直前に、過去に共産党員であった事実が下院非米活動委員会への召喚によって明らかとなり、そのせいか、監督賞脚本賞の受賞を逃してしまった。  ⇒ 6/10点

 King 4

オール・ザ・キングスメン
All The King's Men (1949年・アメリカ)
監督: Robert Rossen
キャスト: Broderick Crawford, John Ireland, Joanne Dru, John Derek, Mercedes McCambridge, Shepperd Strudwick, Ralph Dunke, Anne Seymour, Katharine Warren, Raymond Greenleaf, Walter Burke, Will Wright ほか
上映時間: 109分


⇒ 最近の政治を題材にした映画: 「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」(11年)感想
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

市民ケーン

権力者の末路を描き切った点ではオーソン・ウエルズ監督の名作<市民ケーン>を思い出しました…。

Re: 市民ケーン

PineWood 様

コメントありがとうございます。確かに通ずるところがありますね!
プロフィール

アルページュ

Author:アルページュ
FC2ブログへようこそ!

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード