オペラ: 清教徒 @ メトロポリタン・オペラ

ベルカントを代表するオペラの一つでありながら、意外に上演頻度が少ない、ベッリーニの清教徒メトでは2006~7年シーズン以来、7シーズンぶりの上演。

 Puritani 1

前回の上演ではネトレブコが主役を務めたが、今回はそのエルヴィーラ役を、同じくロシア出身の新進ソプラノでこれがメト・デビューとなる、オルガ・ペレチャッコが演じる。相手役のアルトゥーロには、ベルカントもののスペシャリスト、ローレンス・ブラウンリーが起用されている。

      Puritani 2

注目のペレチャッコ、美しい声のコロラトゥーラ・ソプラノだが、声がちょっと小さい感じで、必然的に、表現の幅は狭いように感じられた。舞台姿は美しいだけに、今後いかに表現力を磨いていくか、これからに期待したい!

 Puritani 3
 Puritani 4

ブラウンリーは、新国立歌劇場でもおなじみのベルカント・テナー。これまでは、歌唱がやや非力に聴こえ、あまり印象深い舞台に接する事がなかったのだが、今回は従来の印象を覆す力強い歌唱で、持ち前のスムーズなコロラトゥーラもそのままに、強く印象に残る素晴らしい歌唱だった。フローレスカマレーナの二大ベルカント・テナーに完全に割って入ってくる感じで、いよいよ三大(ベルカント)テナーの時代到来か!

 Puritani 5
 Puritani 6

リッカルド役メトでの出演頻度の高いマリウス・クヴィエチェン。こちらは安定はしているものの、これぞといった印象に残る役もなかったのだが、今回は従来よりも力強さが目立つ歌唱で、満足のいくものだった。

 Puritani 7
 Puritani 8

指揮はボローニャ歌劇場の首席指揮者を務めるミケーレ・マリオッティで、こちらは無難な指揮ぶり。1976年以来のサンドロ・セクイの舞台はかってのメトらしく伝統的なもの。

 Puritani 9

ベッリーニの流麗な音楽は確かに美しいが、劇的な緊張感は不足する感じ。それがあまり現代では上演されない理由なのだろうか...

 Puritani 10

I Puritani (1835年、パリ・イタリア劇場にて初演)
演出: Sandro Sequi
指揮: Michele Mariotti
Elvira: Olga Peretyatko (デビュー!)
Arturo: Lawrence Brownlee
Riccardo: Mariusz Kwiecien
Bruno: Eduardo Valdes
Giorgio: Michele Petrusi ほか
2014年5月3日、メトロポリタン歌劇場


⇒ ブラウンリー出演の「セヴィリアの理髪師」感想

⇒ クヴィエチェン出演の「エフゲニ・オネーギン」感想

⇒ メトのベッリーニ「夢遊病の女」感想
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