オペラ: マクベス @ メトロポリタン・オペラ

早いもので、メトの2014~15年シーズンが今週開幕した。シーズンのオープニングは新演出のフィガロの結婚だったが、本日は早くも評判となっているヴェルディのマクベス

 Macbeth 1

2007年にプレミエ上演されたエイドリアン・ノーブルによる演出の舞台、今回のキャストはタイトル・ロールのジェリコ・ルチッチをはじめ、アンナ・ネトレブコルネ・パーペ、それにジョセフ・カレーヤと、メトらしい豪華キャスト!

      Macbeth 2

この豪華キャストの中でも、やはりひと際目立ったのがネトレブコ。美しい高音の伸びはそのままに、以前より力強くなった歌声はマクベス夫人役にぴったりで、それまでのソプラノ役に求められていたベル・カント歌唱を真っ向から否定するような性格描写が盛り込まれているこの難役を素晴らしく歌いこなしていた!

 Macbeth 3
 Macbeth 4

マクベス役メトでもすっかりおなじみになった、セルビア=モンテネグロ出身のバリトン、ルチッチ。堂々たる美声は今回さらに安定度を増した感じだが、相変わらず表現が平板なのが難点で、心の弱さから破滅に向かっていくマクベスの心理が聴くものに伝わって来ない。これではせっかくの美声も宝の持ち腐れなのだが...

 Macbeth 5
 Macbeth 6

バンクォー役のパーペマクダフ役のカレーヤはそれぞれのキャラクターに沿った素晴らしい歌唱で舞台を引き締めていた!

 Macbeth 7
 観客の拍手に応えるカレーヤ

指揮はファビオ・ルイージ。この人の身上とする、知と情のバランスの良さが発揮された音楽作りで、万全のサポートぶり。時代設定を第二次大戦後に移し替えた演出は、時代設定を変える意味があまり見いだせないものの、そのモダンでスタイリッシュな演出は、ヴェルディの素晴らしい音楽を邪魔しないもの。

 Macbeth 8

と、全てが完璧という訳にはいかなかったものの、ネトレブコの素晴らしい歌唱がこの上演をひときわ印象づけるものにしていました。今後彼女が他のヴェルディの役をどのように歌ってくれるのか、今後が楽しみ!

 Macbeth 9

Macbeth (1847年、フィレンツェ・ペルゴラ劇場にて初演)
演出: Adrian Noble
指揮: Fabio Luisi
Macbeth: Zeljko Lucic
Lady Macbeth: Anna Netrebko
Banquo: Rene Pape
Macduff: Joseph Calleja
Duncan: Raymond Renault
Malcolm: Noah Baetge ほか
2014年9月27日、メトロポリタン歌劇場


⇒ 2012年の前回上演感想
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