映画: モンスーン・ウェディング

アカデミー外国語映画賞にノミネートされた「サラーム・ボンベイ」(88年)などで知られるインドの女性映画監督、ミラ・ナーイルの2001年の作品。2001年のカンヌ映画祭でプレミエ上映された後、同年のヴェネツィア映画祭金獅子賞に輝き、彼女の代表作となった。

      Monsoon Wedding Poster

インドデリー。裕福な家庭の長女で、テレビ局に勤めるアディティ・ベルマ(ヴァスンダラー・ダース)は、上司ヴィクラム(サミーア・アリア)との不倫関係に区切りをつけ、父ラリット(ナジルラディン・シャー)が決めてきた縁談の相手でヒューストンでエンジニアの仕事をしているヘマント(パルヴィン・ダバス)との結婚を承諾する。

 Monsoon 1

ラリットは、インドの伝統に則り、モンスーンの時期に盛大に結婚式を行うべく、イベント・プランナーのP・K・デュベイ(ヴィジェイ・ラーズ)を雇い、準備に大忙し。

 Monsoon 2

一方アディディの方は、一旦結婚の承諾をしたものの、気持ちの整理はつかず、心は晴れないまま。そんな中、結婚式に出席するため、世界中から両家の親族が集まってくる...

 Monsoon 3

インドを舞台に多種多様な登場人物が交錯する、いわゆる「グランド・ホテル形式」の典型的な作品で、アディティたちをはじめ、3組の男女の人間模様を中心に物語が進んでいくものの、個々の登場人物の掘り下げは深いとは言えない。

 Monsoon 4

但し、インド映画特有の歌と踊りを散りばめ、手持ちカメラを使用したデリーの街並みの描写でエキゾチックなライブ感を適度に出すなど、映画としてのまとまりが良く、抵抗感なく楽しめる作品に仕上がっているところは、監督の手腕のたまもの。

 Monsoon 5

西洋の文化に馴染んだ娘たちの世代の価値観の違いを理解しながらも、心の中ではとまどいを隠せず、また娘の幸せを願い、伝統に則った盛大な結婚式を望みながらも、式の費用がかさむのを妙に心配したりする父親の微妙な心情が描かれている所が、スペンサー・トレイシーエリザベス・テイラーが共演した「花嫁の父」(50年)と通ずる所があったりして、興味深い。 我が家については、まだ先の話ですが!  ⇒ 7/10点

 Monsoon 6

モンスーン・ウェディング
Monsoon Wedding (2001年・インド/アメリカ/フランス/イタリア)
監督: Mira Nair
キャスト: Naseeruddin Shah, Lillete Dubey, Shefali Shetty, Parvin Dabas, Vijay Raaz, Tilotama Shome, Vasundhara Das, Roshan Seth, Kulbhushan Kharbanda ほか
上映時間: 114分


⇒ 「花嫁の父」感想
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