映画: ある精肉店のはなし

ジャパン・ソサイエティで開催された日本映画祭、Japan Cuts で上映されたドキュメンタリー映画で、これが全米初公開だった。監督は「祝(ほうり)の島」(10年)で注目を浴びた纐纈あやで、大阪のある精肉店の日常を追った作品。日本では11月29日に全国公開予定。

      Butcher Poster

大阪府貝塚市で、代々家族経営で営業して来た北出精肉店

 Butcher 1

牛の飼育から食肉処理、そして販売まで全て家族の手で行っている彼らは、4人で呼吸を合わせながら熟練の手つきで牛を解体し、店舗に運び込まれ肉は、きれいに切り分けられて店頭に並ぶ、地元でも評判の肉屋。

 Butcher 2
 
7代目として家業を継いだ兄弟だったが、時代も代わり、2012年3月には102年もの間使われてきた地元貝塚市の食肉処理場が閉鎖される事になる。閉鎖の前日、北出精肉店の人々は、最後の一頭を処理場へ連れていくのだった...

 Butcher 3

長年、家族代々にわたり、牛の命と向き合ってきた人々の姿を淡々と、丁寧に追っていく事で、彼らが特別に意識することなく、いかに生命に対して畏敬の念を払いながら日々の生活を営んできたかが浮かび上がってくる。

 Butcher 4

それと同時に、被差別部落出身者として理不尽な差別を受けながら歩んできた歴史も家族の口から語られる。彼らはその事に対して不満を述べるでもなく、牛と向き合う時と同じように、淡々と接して来たかのように見えるが、そこから漂ってくる、そこはかとない哀しみが、牛の命を奪う時の哀しみと重なり合ってくる。なかなか優れたドキュメンタリー!  ⇒ 7/10点

ある精肉店のはなし
(2013年・日本)
監督: 纐纈あや
キャスト: 小出家の人々
上映時間: 109分
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