映画: レイルウェイ 運命の旅路

太平洋戦争において日本軍の捕虜となった経験を持つイギリスの作家エリック・ローマクスの自叙伝でエスクァイア誌のノンフィクション大賞に輝いた作品の映画化。昨年のトロント国際映画祭でプレミエ上映された後、全米では今年4月に限定公開されている。

      Railway Man Poster

太平洋戦争中に日本軍の捕虜となった、鉄道好きのイギリス軍青年将校エリック(ジェレミー・アーヴァイン)たち。彼らは、タイビルマを結ぶタイメン鉄道の敷設に従事させられ、過酷な労働を強いられる。

 Railway Man 1

過酷な扱いに耐えかねた彼らは脱走を企てるが、失敗に終わり、首謀者としてエリックが過酷な拷問を受ける事になる。

 Railway Man 2

戦争終了後、当時のトラウマに苦しめられながらも、妻パトリシア(二コール・キッドマン)と静かに暮らしていたエリック(コリン・ファース)だったが、ある日、エリックたちが収容されていた捕虜収容所で通訳として働いていた永瀬(真田広之)が生きている事を知る...

 Railway Man 3

戦争中な過酷な体験から来るトラウマに苦しめられていた男が、その原因の一端だった男と対峙する事によって、長年の精神的苦しみから解放されるさまを描いた作品。

 Railway Man 4

トラウマに長年苦しめながらも、その原因となった男と対峙した時に、彼を許す道を選択する主人公を、コリン・ファースが陰影のある演技で好演しているが、個人的には、映画のテーマがキリスト教的な許す側・許される側にはっきりと分けられていて、(しょうがない事ではあるものの)ちょっと一方的な見方で描かれているのが気になった。これは、私が永瀬と同じ日本人であるからかもしれないのだが。

 Railway Man 5

この映画を見ていると、やはり異なる文化・価値観を持つ者同士が理解し合うのはいかに難しいかが改めて実感させられる。永瀬らの行為はイギリス人エリック達から見ると、確かに言語道断なのだろうが(だからこそ許すという行為にキリスト教的優越主義が感じられなくもない)、もともと過酷な環境が当然と考えていた日本軍、しかも負けて敵の手に落ちる事を恥とかんがえていた彼らにとっては、その行為は特に非人道的だとは捉えられていなかったのではないだろうか。少なくとも、ここでは相互理解は出来ていないところに映画としての後味の悪さが残る...  ⇒ 6/10点

レイルウェイ 運命の旅路
The Railway Man (2013年・イギリス/オーストリア)
監督: Jonathan Teplitzky
キャスト: Colin FIrth, Nicole Kidman, Hiroyuki Sanada, Jeremy Irvine, Stellan Skarsgard, Tanroh Ishida, Sam Reig ほか
上映時間: 116分


⇒ ファース主演作「モネ・ゲーム」(12年)感想

⇒ キッドマン出演作「イノセント・ガーデン」(13年)感想

⇒ 真田広之出演作「ウルヴァリン/SAMURAI」(13年)感想
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