カルメン @ メトロポリタン・オペラ

メトの最近の新演出の中では成功したものの一つであるリチャード・エアカルメン

 Carmen 1

本日の公演では、2009年のプレミエ時と同じ、エリーナ・ガランチャカルメンロベルト・アラーニャドン・ホセというコンビ。

      Carmen 2

5年ぶりに聴いたガランチャカルメン、今をときめくメゾ・ソプラノらしく、低声から高声域までムラがない美声で、声の威力は相変わらずだが、この人のカルメンは整ってはいるものの、心の動きがあまり伝わって来ない歌唱という印象を受けるのは、5年前と変わらず。その点で物足りない印象を持ってしまう。

 Carmen 3
 Carmen 4

一方のアラーニャ、声の威力はちょっと衰えた感じはあるものの、相変わらずのカンタービレの美しさと、何よりもフランス語の発声の綺麗さが際立っていて、素晴らしい歌唱。やはり綺麗なフランス語で歌われるフランス・オペラは格別!

 Carmen 5
 Carmen 6

派手なアリアがあって得なバリトンの役であるエスカミーリョは、ハンガリーのバリトン、ガボール・ブレッツでこれがメト・デビュー。堅実で破綻の無い歌いぶりだが、この役にはもっと華やかさが欲しいところ。

 Carmen 7

ミカエラ役はこれもメト・デビューアメリカの若手ソプラノ、アイリーン・ペレス。出だしこそ調子が出ていない感じだったが、声が温まってからはリリカルな美しい声でまずまずの歌いぶり。今後が楽しみなソプラノ!

 Carmen 8
 Carmen 9

シンシナティ響の音楽監督で、ニューヨークでは夏に行われるモーストリー・モーツァルト・フェスティヴァルの芸術監督としても名が知られているフランス出身のルイ・ラングレーの指揮は、引き締まった音楽作りで、多くの演奏で大げさになりがちなこの音楽の本当の良さを見事に引き出した出色の演奏!

 Carmen 10

開店舞台を巧みに活用したリチャード・エアの演出はメトの広大な空間を巧みに活用したダイナミックな演出で、相変わらずこのオペラを抵抗なく楽しめる舞台。それにしてもこのオペラを聴くと、一見華やかで派手な音楽のだが、ドラマを的確に表現している音楽、しかもそれがどんな聴き手にも覚えてもらえるメロディで彩られている点で、ビゼーの天才ぶりがしみじみと実感出来る。今回も充実した上演でした!

 Carmen 11
 Carmen 12

Carmen (1875年、パリ・オペラ・コミークにて初演)
演出: Richard Eyre
指揮: Louis Langree
Carmen: Elina Garanca
Don Jose: Roberto Alagna
Micaela: Ailyn Perez (デビュー!)
Escamillo: Gabor Bretz (デビュー!)
Zuniga: Richard Bernstein
Frasquita: Danielle Talamantes
Mercedes: Ginger Costa-Jackson ほか
2015年2月13日、メトロポリタン歌劇場


⇒ 2012~13年シーズンのカルメン感想

⇒ ガランチャ出演のメト「皇帝ティトゥスの慈悲」感想

⇒ アラーニャ出演のメト「トスカ」感想

⇒ アラーニャのインタビュー記事より
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