湖上の美人 @ メトロポリタン・オペラ ~ フローレス、ディドナート!

このところ、毎シーズンのようにメトロッシーニものに出演して来ている、今が旬のメゾ・ソプラノ、ジョイス・ディドナート。今シーズンは、あまり上演される事のないオペラ・セリア「湖上の美人」

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今回がメト初演となったこのオペラ、ロッシーニナポリ時代、1819年に作曲された29作目のオペラ。長らく忘れられた作品となっていたが、1983年のペーザロ・ロッシーニ音楽祭において、名ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニの指揮で復活上演された事で有名。また、ナポリ時代のオペラとしては珍しく、コントラルト(メゾ・ソプラノ)をズボン役で登場させているのも特色。今回、ディドナートの相手を務めるのは、人気絶頂のファン・ディエゴ・フローレスに、ダニエラ・バルチェローナ

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主役のエレナ役を歌ったディドナート、高いコロラトゥーラの技術、低声部から高声部までムラのない美声、細やかな表現力を兼ね備えた申し分のない歌唱で、チェチーリア・バルトリと並ぶ、ロッシーニのメゾ・ソプラノ役の第一人者となった事を実感させられる素晴らしさ!

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対するウベルト(ジャコモ5世)役のフローレス。相変わらずの伸びやかな美声で、冴え冴えとした高音も健在、観客の盛大な拍手を受けていたが、いつもに較べ、やや声の輝きが足りない印象。但し、颯爽とした舞台姿は相変わらず!

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マルコム役のバルチェローナは2001~2年シーズンのノルマ以来、久々のメト登場だったが、こちらは豊かな声量・深々とした声で、同じメゾでありながら、ディドナートとうまく対照の妙を作り出していた。コロラトゥーラの技術も確か。また、ロドリーゴ役のイギリスのテナー、ジョン・オズボーンもなかなかの好唱と、歌手陣はメトらしく、相変わらずの充実ぶり!

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ミケーレ・マリオッティの指揮は、きびきびとした音楽運びでロッシーニらしさを十分に出していたが、音楽自体がこじんまりとした感じなので、メトの大きな空間ではちょっと物足りなく響くのが残念。もっと小さな舞台空間で聴いてみたい音楽。それは演出にも言え、ずっとこじんまりとしたサンタフェ・オペラとの共同制作であるポール・カランの演出も、メトではいささか寂しい感じで、やはり物足りなさを感じてしまった。もう少し小さな舞台空間でこれを観たら、感動の質はより違ったものになったと思われるが、旬の歌手たちが繰り広げる歌唱を聴くだけでも満足の舞台!

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La Donna del Lago (1819年、ナポリ・サンカルロ劇場にて初演)
演出: Paul Curran
指揮: Michele Mariotti
Elena: Joyce DiDonato
Giacomo: Juan Diego Florez
Malcolm: Daniela Barcellona
Rodrigo: John Osborn
Serano: Eduardo Valdes
Duglas: Oren Gradus
Albina: Olga Makarina
Bertram: Gregory Schmidt ほか
2015年3月14日、メトロポリタン歌劇場


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