フォックスキャッチャー 〜 一貫して息苦しさが支配する

1996年に大富豪のデュポン家の御曹司、ジョン・デュポンが起こしたオリンピック・メダリストの殺人事件を映画化した作品。監督は「マネーボール」(11年)ベネット・ミラー。2014年のカンヌ国際映画祭でプレミエ上映され、ミラーが監督賞に輝いた後、全米では同年11月に限定公開されている。今年のアカデミー賞では、主演男優賞(スティーヴ・カレル)と助演男優賞(マーク・ラファロ)にノミネートされている。

      Foxcatcher Poster

レスリング部のコーチを務めていた大学を解雇され、途方に暮れていたロサンゼルス・オリンピックの金メダリスト、マーク・シュルツ(チャニング・テイタム)。そんな彼に救いの手を差し伸べてくれたのが、大富豪デュポン家の御曹司ジョン(カレル)だった。

 Foxcatcher 1

ジョンが私財を投じて結成されたレスリング・チーム、"Foxcatcher" に参加したマークは同じくオリンピック・金メダリストで、兄のデイブ(ラファロ)をコーチに、ひたすらオリンピック出場を目指して、猛練習を積み重ねる。

 Foxcatcher 2

順調に1987年のレスリングW杯を制したマークソウル・オリンピックに向けて、全ては順調に進んでいくかと思えたのだが...

 Foxcatcher 3

1996年に実際に起きた殺人事件を映画化した本作、幼い頃から強権的な母親(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)に押さえつけられ 、大人になっても孤独の中で生活してきたジョン・デュポン。しかも妄想型精神分裂症にかかった末、衝撃的な殺人事件に走ってしまった彼を、スティーヴ・カレルが、これまでのコメディ俳優のイメージを覆す、静かで凄みのある演技で印象深く演じている。

 Foxcatcher 4

ジョンがなぜ殺人を働くに至ったのか、その心のうちは謎のままに映画は終わる。この特異な実話を、ミラー監督が、これまでの作品同様、誇張なしに、しかしピンと張り詰めた映画にしているのはさすがだが、映画を一貫して流れる息苦しさが、この作品を見ていて辛いものにしている… 気分が沈んでいる時には見ないで下さい!  ⇒ 6/10点

  Foxcatcher 5
 デイヴ・シュルツの妻ナンシーを演じたシエナ・ミラー

フォックスキャッチャー
Foxcatcher (2014年・アメリカ)
監督: Bennett Miller
キャスト: Steve Carell, Canning Tatum, Mark Ruffalo, Vanessa Redgrave, Sienna Miller, Anthony Michael Hall, Dave Bennett, Guy Boyd ほか
上映時間: 135分


⇒ ミラー監督の前作「マネーボール」(11年)感想 〜 オススメ!

⇒ カレル出演作「俺たちニュースキャスター」(04年)感想

⇒ テイタム主演作「マジック・マイク」(12年)感想 〜 オススメ!

⇒ ラファロ主演作「はじまりのうた」(13年)感想
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