バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 〜 2014年最高の作品のひとつ!

「バベル」(06年)アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の最新作。2014年のヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品としてプレミエ上映された後、全米では同年10月に限定公開され、上映館数が拡大された公開6週目に興行ランキングの9位に入っている。今年のアカデミー賞では、9部門にノミネートされ、見事、作品・監督賞を含む4部門で受賞に輝いた。

      Birdman Poster

かってアクションヒーロー映画、「バードマン」で一世を風靡した、今は落ち目の俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、マネージャー、ジェイク(ザック・ガリフィアナキス)の心配をよそに、自分が演出を手がけた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を賭けていた。

 Birdman 1

売れない舞台女優レスリー(ナオミ・ワッツ)に加え、降板した俳優の代役として人気俳優マイク・シャイナー(エドワード・ノートン)を起用するが、そのマイクリーガンの指示を無視して、やりたい放題。

 Birdman 2

さらには、娘サム(エマ・ストーン)との不仲にも苦しむリーガンは、次第にかっての当たり役、バードマンの幻影に苦しめられるようになる...

 Birdman 3

落ち目の俳優が現実と幻想のはざまで追い込まれていくさまを描いたブラック・コメディだが、まず印象に残るのは、撮影の素晴らしさで、異例なほどの長回しでリーガンたちを追っていく独特な映像は、登場人物の心理を余すところなく描写し、しかも画面に流れと躍動感をもたらしていて、素晴らしいのひと言!

 Birdman 4

最近は目立った出演作がなかったマイケル・キートン。かって映画「バットマン」(89年)の主役も務めた彼が、自身を投影させたかのような渾身の演技は、映像と共にこの映画の見物。アカデミー主演男優賞にノミネートされながら受賞を果たせなかったのは、さぞかし無念な事であっただろう。個人的にも、受賞したエディ・レッドメイン「博士と彼女のセオリー」)を上回る演技だったと思う(昨年の私のベストワンはベネディクト・カンバーバッチ(「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」))。

 Birdman 5

彼の娘役を務めたエマ・ストーンも好演。どんな役でも、不思議に存在感のある女優さん。大きな目が表情豊かだからだろうか。最近は、ウディ・アレンに気に入られているのか、彼の作品への出演が目立っている。

 Birdman 6

斬新な映像・巧みなストーリー展開・俳優たちの演技と、全てが高い水準でまとまった作品。疑いなく、昨年のベスト作品のひとつ!  ⇒ 10点満点!!

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance) (2014年・アメリカ)
監督:  Alejandro Gonzalez Inarritu
キャスト: Michael Keaton, Emma Stone, Edward Norton, Naomi Watts, Zach Galifianakis, Andrea Riseborough, Amy Ryan, Lindsay Duncan, Merritt Wever, Jeremy Shamos, Bill Camp, Damian Young ほか
上映時間: 115分


⇒ イニャリトゥ監督の前作「BIUTIFUL ビューティフル」(10年)感想

⇒ キートン出演作「ロボコップ」(14年)感想 〜 オススメ!

⇒ ストーン主演作「マジック・イン・ムーンライト」(14年)感想

⇒ ノートン出演作「グランド・ブダペスト・ホテル」(14年)感想 〜 太鼓判!!

⇒ ワッツ出演作「ヴィンセントが教えてくれたこと」(14年)感想

⇒ ガリフィアナキス出演作「俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!」(12年)感想
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