ママの想い出 〜 ジョージ・スティーヴンス監督珠玉のホームドラマ

1944年にブロードウェイで上演されたジョン・ヴァン・ドルーテンの同名舞台を、「陽のあたる場所」(51年)「シェーン」(53年)などの名匠ジョージ・スティーヴンス監督が1948年に映画化した作品。元々の原作はキャスリン・フォーブスの小説「ママの銀行預金」。1949年のアカデミー賞では、主演女優賞(アイリーン・ダン)をはじめ、5部門でノミネートされたが、受賞はならなかった。

      Mama Poster

1910年のサンフランシスコノルウェイから一族と共に移住して来たハンソン一家は、父親の“パパ” ラース(フィリップ・ドーン)、母親の“ママ” マルタ(ダン)、それに4人の子供達の6人家族。パパは大工をしているが、稼ぎは少なく、一家の暮らしは楽ではなかった。

 Mama 1

家計の足しにしようと、元俳優だという老人、ハイド(セドリック・ハードウィック)を下宿させているが、彼は子供達にディケンズの小説などを朗読してくれたりするものの、一向に下宿代を払ってくれる気配はない。

 Mama 2

ママには、ジェニー(ホープ・ランディン)・シグリッド(エディース・エヴァンソン)・トリナ(エレン・コルビー)の姉妹、叔父のクリス(オスカー・ホモルカ)と、いずれ劣らぬ個性的な親類がいて、一家の回りは何かと賑やか。ただ、パパの稼ぎでは、毎週土曜日に勘定すると、ほとんど お金が残っていないことが多く、ママはその度に、下町の銀行までお金を預けに行かなくて済むと、言うのだった...

 Mama 3

この時代にはやった、20世紀初頭のアメリカを舞台に、貧しくても懸命に生きる移民の家族を描いたホームドラマの一つだが、そこは名匠ジョージ・スティーヴンスの手になるだけあって、本当に心温まる作品になっている。ホームドラマとはいえ、細部まで手を抜いていない事が、画面を見て如実に伝わってくる。

 Mama 4

個人的には、ブルックリンを舞台にしたエリア・カザン監督「ブルックリン横丁」(45年)と双璧だと思うが、こちらの方が、よりホームドラマ的色彩が強いように感じられるのは、監督の個性の違いだろうか。それにしても、この時代のハリウッドは、本当にたくさんの良質な作品が作られていた事に改めて驚く。  ⇒ 9/10点

ママの想い出
I Remember Mama (1948年・アメリカ)
監督: George Stevens
キャスト: Irene Dunne, Barbara Bel Geddes, Oskar Homokka, Philip Dorn, Cedric Hardwicke, Edgar Bergen, Rudy Vallee, Barbara O'Neil, Florence Bates, Ellen Corby ほか
上映時間: 134分


⇒ ダン主演作「邂逅」(39年)感想 〜 オススメ!

⇒ カザン監督の名作「ブルックリン横丁」(45年)感想 〜 傑作!!!
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