イル・トロヴァトーレ @ メトロポリタン・オペラ

早いもので、2015 〜 6年の音楽シーズンが開幕。本日は、メトロポリタン・オペラで、ヴェルディ中期の傑作、イル・トロヴァトーレ

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今シーズンのキャストは、メトレオノーラ役に注目の初挑戦のアンナ・ネトレブコマンリーコヨンフン・リー、そしてルーナ伯爵に、先日脳腫瘍にかかっている事を発表したばかりの、ディミトリー・ホロストフスキーという、相変わらずのオールスター・キャスト!

      Trovatore 02

最近、着実にドラマチックな役へとレパートリーを広げて来ているネトレブコ、昨シーズンのマクベスでも、素晴らしい歌唱を披露してくれたが、ヴェルディのソプラノ役の難役の一つであるこのレオノーラ役でも、出だしこそやや不安定だったものの、尻上がりに調子を上げ、持ち前の美声にドラマチックさも加わった素晴らしい歌唱だった!

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最近進境著しく、メトでも大役を任せるようになったリー、今回も伸びやかで迫力も十分の歌唱だったが、このオペラに求められる激情は感じられなかったのが残念。

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脳腫瘍の治療のため、予定されていたメトでのスケジュールを一部キャンセルしたホロストフスキー、その影響か、いつもに比べ、声の力強さが欠ける感じがしたが、ヴェルディのメロディ・ラインをスタイリッシュに歌い上げ、満足の行く歌唱。彼の闘病を知っている観客からの声援はさすがに大きく、終演後はオケからも花を投げられていた。

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アズチェーナ役は、メトでこの役を何度も歌ってきたベテランのドローラ・ザジック。近年、さすがに声の衰えが見られるようになって来た彼女だが、今回は全く衰えを感じさせる事のない、美しさと激しさを万全に表出した歌唱で驚いた!

 Trovatore 10
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メトでもおなじみのマルコ・アルミリアートの指揮は、これら名歌手たちの歌唱を引き出す事に徹した感の、安全運転。ゴヤの絵画をイメージしたというデイヴィッド・マクヴィカーの舞台も、この激情のオペラにはふさわしいもの。

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 Trovatore 13

Il Trovatore (1853年、ローマ・アポロ劇場にて初演)
演出: David McVicar
指揮: Marco Armiliato
Manrico: Yonghoon Lee
Leonora: Anna Netrebko
Azucena: Dolora Zajick
Il Conte di Luna: Dmitri Hvorostovsky ほか
2015年10月3日、メトロポリタン歌劇場


⇒ メト2012 〜 3年シーズンのトロヴァトーレ感想

⇒ ネトレブコ出演のメト「イオランタ」感想

⇒ リー出演のメト「ドン・カルロ」感想

⇒ ホロストフスキー出演のメト「仮面舞踏会」感想

⇒ ザジック出演のメト「ルサルカ」感想
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