トスカ @ メトロポリタン・オペラ 〜 ディーヴァ ゲオルギューの至芸を堪能!

メトの今シーズンのトスカは、トスカ役に新鋭・ベテランを織り交ぜ、異なるソプラノを4人起用するという意欲的な試み。

 Tosca 01

起用されたソプラノは、アンジェラ・ゲオルギューマリア・グレギーナのベテラン勢に加え、オクサナ・ダイカリュドミラ・モナスティルスカら新鋭という組み合わせ。私が聴いたのは、このうち、やはりどうしても外せないゲオルギュー出演の公演。

      Tosca 02

そのゲオルギュートスカ、細やかな感情表現を歌に込める事にかけては、現在の歌手では追随を許さないだけに、気高い歌姫トスカを説得力豊かに演じ・歌っていた。さすがに、声の威力には衰えが見られてきているし、大きなメトの空間では、その表現の細やかさが伝わりきらない嫌いがあるけれど、それでも、凡百のソプラノなど足元にも及ばないような感動的な歌唱。今、ディーヴァと呼べるのは、本当に彼女しかいないかも知れない!

 Tosca 03
 Tosca 04

トスカの相手役、カヴァラドッシ役はイタリアのテナー、ロベルト・アロニカで、こちらは高音部の伸びも十分で、なかなかの好唱。ゲオルギューの相手を立派に務めあげていた。

 Tosca 05
 Tosca 06

そして、このオペラの扇の要に位置するスカルピア役には、メトでもおなじみのセルビアのバリトン、ジェリコ・ルチッチ。声は相変わらず立派だが、相変わらず感情表現には物足りない面が感じられた。スカルピアが良いとこのオペラが締まるだけに、残念。

 Tosca 07
 Tosca 08

指揮のパオロ・カリニャーニは、安全運転に徹して、歌手陣をサポートしようという意志が感じられる指揮ぶり。2009年のプレミエ時には、メトでは珍しいブーイングで迎えられたリュック・ボンディの演出、その後少しずつ手直しされてきている事もあって、当初のような違和感は減ってきている。ともあれ、当夜はゲオルギューの至芸を堪能するための舞台でした!

 Tosca 09

Tosca (1900年1月、ローマ・コスタンツィ劇場にて初演)
演出: Luc Bondy
指揮: Paolo Carignani
Tosca: Angela Gheorghiu
Cavaradossi: Roberto Aronica
Scarpia: Zeljko Lucic
Sacristan: John Del Carlo
Spoletta: Tony Stevenson
Angelotti: Richard Bernstein ほか
2015年10月29日、メトロポリタン歌劇場


⇒ 2013年〜14年シーズンのメト「トスカ」感想

⇒ ゲオルギュー出演のメト「ラ・ボエーム」感想

⇒ ルチッチ出演のメト「オテロ」感想

⇒ カリニャーニ指揮のメト「ナブッコ」感想
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

アルページュ

Author:アルページュ
FC2ブログへようこそ!

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード