リゴレット @ メトロポリタン・オペラ 〜 キーンリーサイドは出なかったが…

今回のメトは、ご存知ヴェルディ中期の傑作、リゴレット

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今回の個人的な目当ては、イギリスのバリトン、サイモン・キーンリーサイドリゴレットを聴くことにあったのだが、劇場に着いてみると、降板している事が判明! でも、突然の降板かと思いきや、すでに7月には発表されていたようなので、単に私が気づいていなかっただけの話らしい… 代役は、2013年にプレミエが行われた現在のプロダクションで、リゴレット役を務めたジェリコ・ルチッチマントヴァ公爵はお馴染みのピョートル・ ベチャワで、ジルダ役はロシアの新星、オルガ・ペレチャッコ

      Rigoletto 02

さて、 この役の出来でこの作品の全てが決まると言っても過言ではないタイトル・ロールを歌ったルチッチ。私にとっては、声はいいものの、性格表現に難があるという印象が付きまとう歌手で、2013年にこの役を歌った時も満足のいく表現ではなかったが、歌いこなれてきたのか、今回は彼がこの役で何を表現したいのかが、聞き手に伝わってくるような歌唱で、まだまだ深みは足りないものの、まずは合格点!

 Rigoletto 03
 Rigoletto 04

ルチッチと同じく、2013年のプレミエ時にマントヴァ公爵を歌ったベチャワ。いつもながらの伸びやかな美声だが、ほの暗い声質が、やはりこの役にはベストマッチではない気がする。ただ、第1幕2場のジルダとのデュエットは、聞き応え十分だった!

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2014年の清教徒メト・デビューを飾ったペレチャッコ、その時はメトの大きな空間ではやや声が小さい印象を受けたのだが、今回はその印象を払拭させる、伸びやかで良く通る美声で、コロラトゥーラも美しく、素晴らしい歌唱だった。声に微妙なニュアンスを込められる人で、今後が楽しみ。椿姫なんかを聞いてみたい!

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 Rigoletto 08

スパラフチーレ役はスロヴァキアのバス、ステファン・コツァン。2009年にメト・デビューして以来、次世代を担うバスの逸材として注目されている存在だが、今回も深々とした美声で、素晴らしく印象に残る歌唱。観客の拍手も、彼に対してが一番大きかったかも知れない。

 Rigoletto 09
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指揮は、2013〜14年シーズンのリゴレットにおける溌剌とした指揮で印象に残ったパブロ・ヘラス=カサド。今回は、前回より慎重な音楽運びのような印象を受けたが、この名作を堪能するに不足のない指揮ぶり。2013年のプレミエ時には、1950年代のラスベガスに時代背景を移したマイケル・メイヤーの演出は賛否両論を呼んだものだったが、舞台も段々こなれてきた感じ。総合的には、メトらしい、水準の高い舞台でした!

 Rigoletto 11


リゴレット(1851年、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場にて初演)
演出: Michael Mayer
指揮: Pable Heras-Casado
Rigoletto: Zeljko Lucic
Gilda: Olga Peretyatko
The Duke: Piotr Beczala
Sparafucile: Stefan Kocan
Maddalena: Katarina Leoson ほか
2015年11月13日、メトロポリタン歌劇場


⇒ 前回公演感想

⇒ ルチッチ出演のメト・トスカ感想

⇒ ベチャワ出演のメト・イオランタ感想

⇒ ペレチャッコ出演のメト・清教徒 感想

⇒ コツァン出演のメト・イーゴリ公 感想
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ジャンル : 音楽

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