ルル @ メトロポリタン・オペラ 〜 今シーズンのハイライト!

今シーズンのメトの注目の公演の一つ、新演出のルル

 Lulu 1

十二音音楽の巨匠、アルバン・ベルク最後の未完のオペラで、20世紀を代表するオペラの一つであるルルメトではこれまでレヴァインが必ず振っていて、今回もその予定であったのだが、体調面を考慮して降板している。今回の公演の大きな話題は、メトの2009-10年シーズンのショスタコーヴィチ「鼻」の演出で大きな反響を呼んだ、南アフリカの現代アーティスト、ウィリアム・ケントリッジの手になる新演出。ルルは、2010年の公演でもこの役を務めている第一人者のマーリス・ぺーターセン

      Lulu 2

彼が得意とする描画を映像化した手法の使用は、「鼻」の時より控えられているものの、要所要所で効果的に使用していて、非常に印象的。何よりも、このベルクの音楽に見事にマッチしている感がある。

  Lulu 3

今回の公演で、ルル役から引退する事を表明しているぺーターセン、コロラトゥーラのテクニックも見事で、この難役を見事に歌いこなしていて、さすがに一言!

 Lulu 4
 Lulu 5

ルルの一人舞台のようなこのオペラだが、ゲシュヴィッツ伯爵令嬢役のスーザン・グラハムや、 ルルを取り巻く男たちを演じたヨハン・ロイター(シェーン博士/切り裂きジャック)をはじめとする男性歌手陣もそれぞれ素晴らしい歌唱でペーターゼン
を盛り立てていた。

 Lulu 6
 Lulu 7

レヴァインの代役として指揮台に上ったのが、ウェールズ・ナショナル・オペラの音楽監督を務めるローター・ケーニヒスで、こちらも見事な指揮ぶり。思いのほか、後期ロマン派色をこの音楽から引き出していたのが印象的だった。期待通り、今シーズン屈指の公演でした!

 Lulu 8

Lulu (1937年、チューリヒ歌劇場にて初演、3幕完成版は1979年初演)
演出: William Kentridge
指揮: Lothar Koenigs
Lulu: Marlis Petersen
Countess Geschwitz: Susan Graham
Alwa: Daniel Brenna
The Painter/The African Prince: Paul Groves
Dr. Schon/Jack the Ripper: Johan Reuter
Schigolch: Franz Grundheber ほか
2015年11月21日、メトロポリタン歌劇場


⇒ 2010年公演 感想

⇒ ペーターゼン出演 メト「フィガロの結婚」感想

⇒ グラハム出演 メト Enchanted Island 感想

⇒ ロイター出演 メト「影のない女」感想
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テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

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