静かなる男: 生粋のアイルランド娘、モーリン・オハラの魅力を存分に引き出したジョン・フォード監督の名作

名匠ジョン・フォード監督が、自身のルーツであるアイルランドを舞台にした1952年のコメディ。主演は、フォードの数々の西部劇でコンビを組んだジョン・ウェインに、アイルランド出身のモーリン・オハラ。1953年のアカデミー賞では、7部門でノミネートされ、監督賞とカラー撮影賞の2部門を受賞した。作品賞でも本命の「真昼の決闘」(フレッド・ジンネマン監督)の対抗馬とみなされていたのだが、その間隙を縫う形で、「地上最大のショウ」が受賞している。

      Quiet Man Poster

アメリカで活躍していたプロボクサーのショーン(ウェイン)は、引退を決め、故郷のアイルランドイニスフリー村に戻ってくるが、気が良くてたくましい彼は、たちまち村の人気者となる。

 Quiet Man 1

程なくして、ショーンは近所に住んでいる娘メリー(オハラ)と恋仲になるのだが、前から彼の事を快く思っていなかったメリーの兄で乱暴者のレッド(ヴィクター・マクラグレン)が、二人の結婚に反対する。兄の承諾がないと、持参金をもらえないメリーは…

 Quiet Man 2

アイルランド系移民を両親に持つジョン・フォード監督は、映画史に燦然と輝く「駅馬車」(39年)「荒野の決闘」(46年)など、西部劇のイメージが強いのだが、この作品や「わが谷は緑なりき」(41年)など、アイルランドを舞台にした現代劇でも珠玉の名作を残している。特にテクニカラーで撮影されたこの映画では、アイルランドの田舎の風景が素晴らしく美しく、詩情豊かに描かれていて、それだけでも画面に惹きつけられてしまう。

 Quiet Man 3

ストーリーは、ウェインオハラのロマンスを中心にしたドタバタ・コメディといった趣だが、ウェインはこういった快男児役ははまり役だし、何よりも、勝気なメリー役を演じた、赤毛が印象的な生粋のアイルランド娘であるオハラが、素晴らしく魅力的で、この映画は彼女のためにあると言っても過言ではない程。さすがジョン・フォード!  ⇒ 8/10点

 Quiet Man 4

なお、スティーヴン・スピルバーグ監督「E.T.」(82年)で、E.T. が見ているテレビに映し出されていたのが、この映画の、ショーンメリーのキスシーン!

 Quiet Man 5
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 ET 2

静かなる男
The Quiet Man (1952年・アメリカ)
監督: John Ford
キャスト: John Wayne, Maureen O'Hara, Barry Fitzgerald, Ward Bond, Victor McLaglen, Mildred May Craig, Charles FitzSimons, James Lilburn, Sean McGlory, Jack McGowan, Joseph O'Dea, Eric Gorman, Kevin Lawless, Paddy O'Connell, Web Overland ほか
上映時間: 129分


⇒ フォード監督の「男の敵」(35年)感想 〜 オススメ!
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