悪人: 深津絵里の渾身の演技が印象に残る

毎日出版文化賞大佛次郎賞を受賞した吉田修一の同名小説を、「フラガール」(06年)李相日監督が映画化したもの。日本では2010年9月に全国公開され、公開週に興行ランキングの2位にランクインしている。また、同年のモントリオール世界映画祭では、深津絵里が主演女優賞に輝いている。2011年の日本アカデミー賞では、主演男優(妻夫木聡)・主演女優(深津)・助演男優(柄本明)・助演女優(樹木希林)と演技部門を独占し、音楽賞と合わせ5部門で受賞している。

      Akunin Poster

福岡で保険外交員として働く石橋佳乃(浦島ひかり)が、山中で死体となって発見される。警察は、事件当夜、彼女を車に乗せた金持ちの大学生、増尾(岡田将生)に疑いの目を向け、事情聴取を行う。

 Akunin 1

ところが、増尾にはアリバイがあり、無実である事が判明する。その後の警察の捜査で真犯人として浮上したのは、長崎で土木作業員として働く、清水祐一(妻夫木)だった。警察が自分を追っている事を知った祐一は、出会い系サイトで知り合った佐賀の洋品店従業員、光代(深津)を車に乗せ、逃避行を開始するのだった…

 Akunin 2

原作は、多くの事件関係者の証言により、清水祐一の人間像に迫っていく形を取っているようだが、原作者の吉田修一も脚本に加わった映画版では、登場人物を絞って、祐一光代の逃避行に焦点を絞る事によって、社会から疎外感を感じる二人の孤独な心の闇を浮かび上がらせる体裁をとっているのが興味深い。

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従来の甘い2枚目のイメージをかなぐり捨てての妻夫木の熱演も見ものだが、やはり深津絵里の深い情感を湛えた、渾身の演技が一番印象的。この二人を、佳乃の父・佳男役の柄本明祐一の祖母・清水房枝役の樹木希林が味わいのある演技で支えている。  ⇒ 7/10点

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悪人
(2010年・日本)
監督: 李相日
キャスト: 妻夫木聡、深津絵里、浦島ひかり、岡田将生、樹木希林、柄本明、塩見三省、池内万作、光石研、余貴美子、井川比佐志、松尾スズキ、山田キヌヲ、韓英惠、中村絢香、宮崎美子 ほか
上映時間: 139分


⇒ 妻夫木聡 出演作「小さいおうち」(14年)感想

⇒ 深津絵里 出演作「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(12年)感想

⇒ 岡田将生 出演作「謝罪の王様」(13年)感想

⇒ 樹木希林 出演作「ツナグ」(12年)感想 〜 オススメ!

⇒ 柄本明 出演作「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(11年)感想
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