真珠採り @ メトロポリタン・オペラ

今年最初のオペラは、ビゼー が25歳の時に作曲した珍しいオペラ、「真珠採り」で、勿論聴くのは初めて!

 Perles 01

なんと、1916年シーズン以来100年ぶりとなる今回の上演(勿論新演出!)は、すでに2010年にイングリッシュ・ナショナル・オペラで初演されたペニー・ウールコックによる演出で、ディアナ・ダムラウマシュー・ポレンザーニマリウス・クヴィエチェンというメトらしい、オールスター・キャスト。

      Perles 02

全体に叙情的なオペラだが、所々(特に後半)に、ヴェルディを思わせるようなダイナミックさも感じさせるこのオペラ、弱冠25歳の頃の作品とはいえ、ビゼーの天賦の才を十分に感じさせる佳作。セイロンを舞台にしているとはいえ、音楽自体は特にエキゾチックさは感じさせないのだが、舞台は異国情緒十分で、なかなか見応えがある。

 Perles 03

さて、尼僧レイラ役のダムラウメトに出演するソプラノの中でもトップクラスの安定感を誇るだけあって、今回も安心して身を委ねる事のできる、素晴らしい歌唱だった。

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レイラの恋人である漁師ナディール役のポレンザーニも、持ち前のリリカルな声を生かした好唱で、こちらも満足のいく出来栄え。

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ナディールの親友で恋敵でもある漁師ズルガ役のクヴィエチェン、4〜5年前はこじんまりとまとまり過ぎていた感が物足りなかったのだが、最近は声にスケール感と深みを増した印象で、今回もなかなかの歌唱。

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 Perles 08

指揮はトリノ歌劇場の音楽監督としてお馴染みのジャナンドレア・ノセダ。ギッコンバッタンの指揮ぶりは相変わらず派手だが、作り出す音楽は至って正攻法、ビゼー若書きのこの音楽の持つ、叙情性とダイナミックさをうまくバランスさせた演奏で、素晴らしい歌手陣をきっちりと支えていた。メトの名に恥じない、相変わらずの水準の高い上演でした!

 Perles 09

Les Pecheurs de Perles (1863年、パリ・リリック劇場にて初演)
演出: Penny Woodcock
指揮: Gianandrea Noseda
Leila: Diana Damrau
Nadir: Matthew Polenzani
Durga: Mariusz Kwiecien ほか
2016年1月8日、メトロポリタン歌劇場


⇒ ノセダ指揮のメト「アンドレア・シェニエ」感想

⇒ ダムラウ出演のメト「夢遊病の女」感想

⇒ ポレンザーニ出演のメト「コジ・ファン・トゥッテ」感想

⇒ クヴィエチェン出演のメト「清教徒」感想
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