不屈の男 アンブロークン: アンジェリーナ・ジョリーの反戦映画
アンジェリーナ・ジョリーの、「最愛の大地」(11年)に続く監督第2作で、ローラ・ヒレンブランドによる、第2次世界大戦で日本軍の捕虜となった元オリンピック代表の長距離走者ルイス・ザンペリーニの半生を描いた伝記の映画化作品。脚本は何とコーエン兄弟が担当している。全米では2014年12月に公開され、公開週から2週連続で、興行ランキングの第3位にランクインしている。また、翌年のアカデミー賞では、撮影・音響編集・録音の3部門でノミネートされたが、受賞はならなかった。
1936年のベルリン・オリンピックに出場したルイ・ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)は、第2次世界大戦勃発後、米空軍パイロットとして日本軍との激戦が続いていた太平洋戦線で従軍する。
しかし、ある日仲間の救出作戦に向かった際、搭乗したオンボロ爆撃機の故障によって彼と二人の仲間は海に不時着し、47日間漂流する羽目になる。
漂流中、仲間の一人マック(フィン・ウィットロック)が息絶えるが、残ったルイとフィル(ドーナル・グリーソン)は日本軍に捕らえられ、別々の収容所に送られる。ルイは東京の収容所に送られ、そこで「ザ・バード」と呼ばれ、捕虜から恐れられていた渡邊伍長(MIYAVI)に目を付けられ、虐待を受ける事になる…
戦争の極限状態の中でも、不屈の精神で生き抜いた一人のアメリカ人兵士の姿を描いた映画。捕虜の虐待を行うのが日本兵である事から、日本ではその内容に賛否両論があるようで、確かに今の世の中で、その様子を見る事に抵抗感を感じるのはやむを得ないかも知れない。
実際には、それほど偏った残虐シーンがあるわけではなく、むしろジョリーとしては、極限下でも尊厳を失わない一人に人間を描く事を意図しているように感じられる。但し、伝記の映画化という事を意識し過ぎたのか、全体的にストーリーを分かりやすく映画に盛り込む事に気を取られてしまい、踏み込みが浅くなってしまったかのような印象を受けるのが難点。
もう少し、主人公の精神にフォーカスした方が、映画としてのインパクトが高まったのだろうと思う。 ⇒ 6/10点
不屈の男 アンブロークン
Unbroken (2014年・アメリカ)
監督: Angelina Jolie
キャスト: Jack O'Connell, Domhnall Gleeson, Miyavi, Garrett Hedlund, Finn Wittrock, Jai Courtney ほか
上映時間: 137分
⇒ ジョリー主演作「マレフィセント」(14年)感想
⇒ グリーソン主演作「アバウト・タイム ~ 愛おしい時間について」(13年)感想
1936年のベルリン・オリンピックに出場したルイ・ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)は、第2次世界大戦勃発後、米空軍パイロットとして日本軍との激戦が続いていた太平洋戦線で従軍する。
しかし、ある日仲間の救出作戦に向かった際、搭乗したオンボロ爆撃機の故障によって彼と二人の仲間は海に不時着し、47日間漂流する羽目になる。
漂流中、仲間の一人マック(フィン・ウィットロック)が息絶えるが、残ったルイとフィル(ドーナル・グリーソン)は日本軍に捕らえられ、別々の収容所に送られる。ルイは東京の収容所に送られ、そこで「ザ・バード」と呼ばれ、捕虜から恐れられていた渡邊伍長(MIYAVI)に目を付けられ、虐待を受ける事になる…
戦争の極限状態の中でも、不屈の精神で生き抜いた一人のアメリカ人兵士の姿を描いた映画。捕虜の虐待を行うのが日本兵である事から、日本ではその内容に賛否両論があるようで、確かに今の世の中で、その様子を見る事に抵抗感を感じるのはやむを得ないかも知れない。
実際には、それほど偏った残虐シーンがあるわけではなく、むしろジョリーとしては、極限下でも尊厳を失わない一人に人間を描く事を意図しているように感じられる。但し、伝記の映画化という事を意識し過ぎたのか、全体的にストーリーを分かりやすく映画に盛り込む事に気を取られてしまい、踏み込みが浅くなってしまったかのような印象を受けるのが難点。
もう少し、主人公の精神にフォーカスした方が、映画としてのインパクトが高まったのだろうと思う。 ⇒ 6/10点
不屈の男 アンブロークン
Unbroken (2014年・アメリカ)
監督: Angelina Jolie
キャスト: Jack O'Connell, Domhnall Gleeson, Miyavi, Garrett Hedlund, Finn Wittrock, Jai Courtney ほか
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