ボーダーライン: 鬼才ヴィルヌーヴ監督がメキシコの麻薬戦争をリアルに描く!

「灼熱の魂」(10年)「プリズナーズ」(13年)など、秀作を連発しているカナダドゥ二・ヴィルヌーヴ監督の最新作で、今回はメキシコの麻薬カルテルとFBIの抗争を描いた作品。2015年のカンヌ映画祭でプレミエ上映された後、全米では同年9月に公開され、公開週に興行ランキングの3位にランクインしている。今年のアカデミー賞では撮影賞など3部門でノミネートされた。日本では2016年4月に全国公開予定。

      Sicario Poster

アリゾナ州で誘拐事件の捜査中に、仕掛けられた爆弾により捜査チームに犠牲者を出してしまったFBI の捜査官ケイト(エミリー・ブラント)は、上司の推薦により誘拐事件の主犯とされるメキシコ麻薬カルテルの親玉マニュエル・ディアス(ベルナルド・サラチーノ)を捜査する国防総省によって編成された、CIAの捜査官マット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)が率いるチームに参加することを決める。

 Sicario 1

チームの一員で、謎めいた雰囲気のコロンビア人、アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と共に、米国メキシコ間の国境地帯に派遣されたケイトは、そこで暴力と殺人が日常のように起きている、法律も倫理も存在しない過酷な現実を突きつけられるのだった…

 Sicario 2

中東カナダを舞台にギリシャの古典悲劇を思わせるドラマを展開させた「灼熱の魂」などの秀作を発表してきたヴィルヌーヴ監督、今回はメキシコ麻薬カルテルを描いたスリラーで、ここでも語り口の巧さが光っている。

 Sicario 3

暴力と殺人にさらされている地帯をリアルに描いているのだが、決してドキュメンタリー・タッチの作品ではなく、本質はあくまで、アクション・スリラーで、そういう意味ではなかなかのエンターテイメント作品に仕上がっている。

 Sicario 4

何よりも、凡百のアメリカの監督の作品のように、善悪がはっきりついている中でストーリーが展開されているのではなくて、善悪の境が曖昧になっている中で物語が展開されているところが、物語により現実感と奥行きを与えている感じ。これをクセのある男優陣(特にデル・トロ!)と、正義感に燃えているがために、理想と現実の狭間に悩む事になるFBI捜査官のブラント、主役3人の熱演が盛り立てている感じ。面白く観れた映画でした!  ⇒ 8/10点

 Sicario 5

ボーダーライン
Sicario (2015年・アメリカ)
監督: Denis Villeneuve
キャスト: Emily Blunt, Benicia Del Toro, Josh Brolin, Vitor Garner, Jon Bernthal, Daniel Kaluuya, Jeffrey Donovan, Bernardo Saracino, Maximiliano Hernandez, Raoul Trujillo, Julio Cedillo 他
上映時間: 121分


⇒ 「プリズナーズ」(13年)感想オススメ!

⇒ ブラント出演作「イントゥ・ザ・ウッズ」(14年)感想

⇒ デル・トロ、ブローリン出演作「インヒアレント・ヴァイス」(14年)感想
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