スティーブ・ジョブズ: 天才の人間像をあぶり出すダニー・ボイル監督らしい快作!

「スラムドッグ$ミリオネア」(08年)アカデミー作品賞を含め8部門受賞に輝いたダニー・ボイル監督の最新作で、ウォルター・アイザックソンのベストセラー評伝を原作に、故スティーブ・ジョブズの半生を描いた作品。全米では2015年10月に限定公開され、上映館数が拡大した公開3週目に興行ランキングの7位にランクインしている。今年のアカデミー賞では、主演男優(マイケル・ファスベンダー)・助演女優(ケイト・ウィンスレット)の両賞にノミネートされたが、受賞はならなかった。

      Steve Jobs Poster

1984年、アップル社の新製品マッキントッシュの発表を40分後に控えたスティーブ・ジョブズ(ファスベンダー)。彼はマッキントッシュにハローと挨拶させたいのだが、肝心のヴォイス機能が作動しない。

 Steve Jobs 1

彼の腹心で、マーケティング担当のジョアンナ(ウィンスレット)は、諦めるように彼を説得するのだが、どうしても諦められない彼は、開発チームのアンディ(マイケル・スタールバーグ)を恫喝して、何とかマッキントッシュに挨拶させようとするのだが…

 Steve Jobs 2

強烈なカリスマ性でアップルを一躍時代の寵児にした天才スティーブ・ジョブスの人間像を、3つのエピソード(いずれも新製品の発表会)を通じて描き出したダニー・ボイル監督らしい作品。

 Steve Jobs 3

基本的には会話劇で、Yahoo!映画なんかで見ると日本の観客の間ではそれが評価が分かれる原因となったようだが、「ソーシャル・ネットワーク」(10年)脚色賞を受賞したアーロン・ソーキンの脚本はあくまでシャープで、ジョブスが、創業時からの盟友スティーブ・ウォズニアック(セス・ローゲン)アップル社CEOのジョン・スカリー(ジェフ・ダニエルズ)、かっての恋人クリスアン(キャサリン・ウォーターストン)との間に出来た娘のリサ(パーラ・ヘイニー=ジャーディン)ら、自分を取り巻く人間と交わす丁々発止のやり取りが、彼の複雑な人間性を映し出していて極めてスリリング!

 Steve Jobs 4

ウォズニアックによれば、ボイル監督ソーキンが描き出すジョブズは、映画ならではの誇張はあるものの、かなり実像に近いとの評価。やはり、天才性と性格の良さは両立しないのだろうか? と考えてしまうが、ダニー・ボイルらしい、シャープな切り口の、刺激的でスリリングな快作に仕上がっていました!  ⇒ 9/10点

 Steve Jobs 5

スティーブ・ジョブス
Steve Jobs (2015年・アメリカ)
監督: Danny Boyle
キャスト: Michael Fassbender, Kate Winslet, Jeff Daniels, Seth Rogen, Perla Haney-Jardine, Katherine Waterston, Michael Stuhlbarg, Sarah Snook, Adam Shapiro, John Ortiz, Stan Roth ほか
上映時間: 122分


⇒ ボイル監督の前作「トランス」(13年)感想

⇒ ファスベンダー出演作「それでも夜は明ける」(13年)感想オススメ!

⇒ ウィンスレット出演作「ダイバージェント NEO」(15年)感想

⇒ ローゲン監督・出演作「ザ・インタビュー」(14年)感想

⇒ ダニエルズ出演作「オデッセイ」(15年)感想 〜 傑作!!!
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