シモン・ボッカネグラ @ メトロポリタン・オペラ

今回は、メトでは5年ぶりの上演となる、ヴェルディ中期の名作、シモン・ボッカネグラ

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今回の公演の目玉は、2010年に続き、メトでは2度目となるプラシド・ドミンゴシモン

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近年ではすっかりテナー役から退き、もっぱらバリトン役を歌っているドミンゴ。今回のシモン役でも、圧倒的な舞台での存在感・歌い口の巧みさは相変わらずだが、やはり声質が完全にテナーなのが致命的。複雑なキャラクターをバリトン役に盛り込む事の多いヴェルディのオペラの中でも、特にこの作品でのシモンは扇の要のような役なので、声に深みを欠くドミンゴではキャラクターの深みが出てこない。残念ながら前回受けた印象は今回も覆らなかった…

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シモンの娘アメーリア役は、昨シーズンのドン・カルロメト・デビューを果たしたアルメニア出身のソプラノ、リアンナ・ハルトゥニアン。コロラトゥーラの技術も要求されるこの難しい役を美しくスケール大きく歌って、好印象。

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ガブリエーレ役は、若手テナーの中でもトップ格の存在のジョセフ・カレヤで、こちらも相変わらずの伸びやかな美声で魅了した!

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シモンと並ぶ重要な役であるフィエスコ役は、ベテランのフェルッチョ・フルラネットで、こちらはベテランらしい貫禄十分の歌唱。

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指揮は音楽監督のレヴァインで、ここでも彼らしい分厚い響きでダイナミックな演奏ぶり。オーソドックスなジャンカルロ・デル・モナコの舞台、安心してこのオペラの醍醐味を味わえるもの。ドミンゴが偉大な歌手である事は間違いないが、ここはやはりバリトンで聴いてみたかった!

 Simon 10

Simon Boccanegra (1857年、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場にて初演)
演出: Giancarlo del Monaco
指揮: James Levine
Simon Boccanegra: Placido Domingo
Amelia: Lianna Haroutounian
Gabriele: Joseph Calleja
Fiasco: Ferruccio Furlanetto
Pietro: Richard Bernstein ほか
2016年4月9日、メトロポリタン・オペラ


⇒ 2011年公演 感想
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