FAKE 〜 あの佐村河内騒動を追ったドキュメンタリー

ジャパン・ソサエティーで開催された Japan Cuts! で。今回は、「A」(97年)・「A2」(01年)など、オウム真理教を追ったドキュメンタリーで知られる森達也監督の最新ドキュメンタリー映画で、「現代のベートーヴェン」としてもてはやされたものの、ゴーストライター騒動で一躍お茶の間の注目の的となった佐村河内守の姿を追いかけている。日本では今年6月に全国公開され、今回が米国プレミエ

      FAKE Poster

2014年、東京。聴覚障害を抱えながら、次々と作品を発表し、「現代のベートーヴェン」として世間の注目を集める存在となった作曲家の佐村河内守。ところが、作曲家の新垣隆が彼のゴーストライターである事を名乗り出て、一大スキャンダルとなる。そうした中で、映画監督の森達也佐村河内の自宅での撮影を申し込むのだが…

 FAKE 1

時代の寵児としてもてはやされながら、一転して世論から袋叩きに会うようになってしまった中、佐村河内守が妻と日常を送る姿を追っていったドキュメンタリー。

 FAKE 2

撮影は、ほぼ佐村河内の自宅マンションの中で進行されていくのだが、   その日常は平穏である訳もなく、彼をテレビに引っ張り出そうとするテレビ局や取材しようとする記者など、色々な人々が入り乱れて彼らの日常に闖入してくるし、テレビでは一躍有名人となった新垣が連日のように脚光を浴びている。

 FAKE 3

平穏にいく訳がないその日常を通じて、このような状況にありながらも、夫を信頼して淡々と彼を支えている妻・香さんの気丈ぶり、一時のもてはやしぶりから一転して極悪人かのような扱いをするマスメディアのいい加減さがくっきりと浮かびあがってくる。

 FAKE 4

そうは言っても、佐村河内もいつも本当の事を喋っているようにも見えず、映画もあえて白黒をつける事をしない。恐らく真実はそのようなところにあると思われ、見ていると、何でも過剰に白黒・善悪をつけたがるマスコミ・それに安易に乗っているように見える世論がはびこる現代社会の一種の異常さ(それは日本米国も同じ)が浮き彫りにされているように感じる。

 FAKE 5

佐村河内という対象を通じて、現代社会の側面を描いた森達也監督の視点はさすが、切れ味鋭い。深く色々な事を考えさせられる秀作でした! なお、上映終了後、監督本人との Q & A セッションがありました。これも映画祭の楽しみの一つ!  ⇒ 9/10点

 FAKE 6
      FAKE 7

FAKE
(2016年・日本)
監督: 森達也
キャスト: 森達也、佐村河内守夫妻、新垣隆 ほか
上映時間: 109分
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