イレブン・ミニッツ 〜 鬼才スコリモフスキ監督の世界に引きずり込まれる

ロマン・ポランスキー監督「水の中のナイフ」(62年)の脚本や「ムーンライティング」(82年)などで知られるポーランドの名匠イエジー・スコリモフスキの最新作。2015年のヴェネツィア国際映画祭でプレミエ上映され、その斬新な作風が注目を集めた後、全米では2016年4月に限定公開されている。

      11 Minut Poster

ポーランド・ワルシャワ、ある日の午後5時。やきもち焼きの(ヴォイチェフ・メツファルドフスキ)、その妻の映画女優(パウリナ・ハプコ)、女たらしの映画監督(リチャード・ドーマー)、刑務所から出て間もないホットドッグ屋(アンジェイ・ヒラ)、強盗を企んでいる少年(ウカシュ・シコラ)など、大都会ワルシャワで様々な事情を抱えながら生きている11人の男女の人生が、5時から5時11分までのわずか11分の間にそれぞれの人生が思いがけず絡み合っていく…

 11 Minut 1

わずか11分の間に起きる、お互いに関連性のない出来事が、それぞれ11人の男女の異なる視点から描かれていきながら、物語が進行していく。

 11 Minut 2

描かれているシーンは微妙に抽象的で、説明は故意に省かれているような印象を受けるのだが、最初はまったく関係がなさそうなそれぞれの出来事が、モザイクのようにはめ込まれながら、最後は一つの結末めがけて怒涛のごとく修練していく様は、見事の一言で、スコリモフスキの鬼才ぶりが遺憾なく発揮されている感じ。

 11 Minut 3

手持ち撮影カメラや携帯のカメラ、はたまた通りの監視カメラの映像まで使用して、視点の多様性を強調している変幻自在の映像も見事。最後の結末はちょっと力づくの感じがしないでもないが、そのケレン味もまた良い。  ⇒ 8/10点

 11 Minut 4

イレブン・ミニッツ
11 Minut (2015年・ポーランド/アイルランド)
監督: Jerzy Skolimowski
キャスト: Richard Dormer, Paulina Chapko, Wojciech Mecwaldowski, Andrzej Chyra, Dawid Ogrodnik ほか
上映時間: 81分
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