深夜の告白 〜 フィルム・ノワールの古典!

名匠ビリー・ワイルダー監督の1944年の作品で、フィルム・ノワールの古典とされている作品。1945年のアカデミー賞では作品・監督賞をはじめ7部門でノミネートされたが、受賞はならなかった。

       Double Indemnity Poster

ロサンゼルスの保険会社の敏腕外交員であるウォルター・ネフ(フレッド・マクマレイ)は、深夜に無人のオフィスに車で乗りつけ、録音機に自らの罪を告白し始める。

 Double Indemnity 1

顧客の一人である実業家ディートリクスン(トム・パワーズ)の自宅で、彼は美貌の後妻フィリス(バーバラ・スタンウィック)に出逢う。フィリスに誘惑され関係を持ってしまったネフは、倍額保険金(電車等、死亡率が低い交通事故により死亡した場合に、死亡保険金が通常の2倍支払われる保険)目的の夫殺しに荷担してしまう。

 Double Indemnity 2

巧みにディートリクスンを騙し、電車から突き落として首尾よく殺人に成功するネフ。警察は事故死と判断、計画は成功するかと思われたが、ネフの同僚である敏腕調査員バートン・キーズ(エドワード・G・ロビンソン)が、事故との警察判断に疑問を抱き、死亡保険金支払いを差し止めさせて、フィリスの身辺調査に乗り出す…

 Double Indemnity 3

犯人の側から犯罪を描写する倒叙型サスペンスの先駆的作品として、後の数多くの映画やテレビ・ドラマに影響を与えたフィルム・ノワールの古典。ビリー・ワイルダー自身が、あのレイモンド・チャンドラーと組んで執筆した脚本は、登場人物のキャラクターの描き分けが完璧で、フィルム・ノワールの雰囲気をプンプンと匂わしている(チャンドラー自身もカメオ出演している)。

 Double Indemnity 4

保険金目当てで夫の殺人に手を染めるという、それまでのハリウッド映画では見られなかった悪女役を演じたスタンウィックは、金髪のカツラまで被っての熱演で、アカデミー主演女優賞にノミネートされる見事な悪女ぶりだったが、残念ながら受賞はならなかった。それにしても、コメディーからフィルム・ノワールまで、ワイルダー監督の作風は本当に幅広く、そのどれもが水準が高いのに驚かされる!  ⇒ 9/10点

深夜の告白
Double Indemnity (1944年・アメリカ)
監督: Billy Wilder
キャスト: Fred MacMuray, Barbara Stanwyck, Edward G. Robinson, Porter Hall, Jean Heather, Tom Powers, Byron Barr, Richard Gaines, Fortunio Bonanova, John Philliber, Raymond Chandler, Bass Flowers, Betty Farrington, Teala Loring ほか
上映時間: 107分


⇒ これもワイルダーの傑作、「情婦」(57年)感想太鼓判!!

⇒ スタンウィック主演作「レディ・イヴ」(41年)感想
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