ジャングル・ブック 〜 思わぬ大ヒットとなったディズニー往年の名作の再映画化作品

ウォルト・ディズニーの没後50周年を記念して、ディズニー自身による1967年のアニメ映画化・1994年の実写映画化に続き、ラドヤード・キプリングによる名作を再び実写映画化した作品。監督は「アイアンマン」シリーズのジョン・ファヴローで、ビル・マーレイやスカーレット・ヨハンソンら豪華スターが動物たちの声を担当している。全米では2016年4月に公開され、公開週より3週連続で興行ランキングのトップに立つ大ヒットとなった。

　　　　　　

生まれて間もなくジャングルに取り残されたモーグリ（ニール・セティ）は、黒ヒョウのバギーラ（声： ベン・キングズレー）によって狼のラクシャ（声： ルピタ・ニョンゴ）に預けられ、すくすくと育っていった。

　

そんなある日モーグリは、人間に恨みを抱いている狡猾な虎のシア・カーン（イドリス・エルバ）と出会う。シア・カーンこそは、かってモーグリ父子を襲い、顔に火傷を負わされながらも、モーグリの父親を殺した張本人だった。

　

モーグリも亡きものにしたいシア・カーンは、人間である彼の存在がジャングルやそこに住む動物たちの脅威になると言い、モーグリと動物たちを引き離しにかかる…

　

主人公のモーグリを除けば、全てCGで全編通したという、現代のテクノロジーを駆使してディズニーが作り上げた力作。まずは、全てスタジオで撮影されたとは思えない、動物やジャングルのリアルさに圧倒される。

　

ストーリーはおなじみのものだが、この驚くべき映像をバックに、人間と動物が共存する大切さが語られていく。原作にはないディズニーのオリジナル・キャラクターであるキング・ルーイ（声 : クリストファー・ウォーケン）と対決する壮大なアクション・シーンなど、ディズニーらしく、ちゃんと見せ場も用意されている。　　⇒　7/10点

　

ジャングル・ブック
The Jungle Book (2016年・アメリカ)
監督： Jon Favreau
キャスト： Neel Seth （実出演）, Bill Murray, Ben Kingsley, Idris Elba, Lupita Nyong'o, Christopher Walken, Scarlett Johansson (以上、声の出演） ほか
上映時間： 106分

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