ナブッコ @ メトロポリタン・オペラ 〜 全盛期のレヴァインを思わせる熱演!

2016年最後のメトでのオペラは、ヴェルディの出世作、ナブッコ

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今回の上演は、前音楽監督のジェームズ・レヴァインに、タイトル・ロールにはプラシド・ドミンゴという、かってのゴールデン・コンビの共演が目玉だったのだが、ドミンゴヴェルディ・バリトン役にどうしても違和感を拭えない私は、ジェリコ・ルチッチが出演した日を選択。

      Nabucco 02

そのルチッチだが、声の威力はなかなかなのだが、相変わらず感情表現の幅が感じられない薄口の歌唱。2015年11月のリゴレットでは、一皮むけたかと思われたのだが、また元に戻ってしまったようで残念。やはりドミンゴの回にすればよかったか…

 Nabucco 03
 Nabucco 04

ナブッコと並んで、このオペラで重要な役割を果たすアビガイッレ役ウクライナのソプラノ、リュドミラ・モナスティルスカ。私が彼女を聴いたのはメト・デビューだった2012年12月のアイーダ。その後もメトに出演していたにもかかわらず、何故か聴く機会に恵まれなかったのだが、今回久しぶりに彼女の歌唱を聴いたが、持ち前のスケールの大きさ、声の美しさに加え、この役に必要な激しい感情表現も十分で印象深かった!

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 Nabucco 06

この他、フェネーナ役ジェイミー・バートンイズマエーレ役ラッセル・トーマスザッカリア役ドミトリー・ベロセルスキーは、それぞれ安定した歌唱。特にトーマスの伸びやかな歌声が好ましかった。

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実はこの日一番目立ったのは指揮のレヴァイン。全盛期を彷彿とさせる気力みなぎる音楽作りで、ヴェルディの雄弁な音楽をものの見事に表現していた! この前聞いた「アルジェのイタリア女」では、音楽に生気が欠ける印象を受けたのが気がかりだったのだが、少し安心。

 Nabucco 10

そして忘れてはならないのが合唱。イタリアの第二の国家と言われる「わが想いよ、金色の翼に乗って行け」メトの合唱団が感動的に歌ってくれて、観客の盛大な拍手に応えてアンコールも!2001年にプレミエ上演が行われたエリジャ・モシンスキーの大がかりな舞台は、この作品のスケールにふさわしいものと感じられる。

 Nabucco 11
 Nabucco 12

Nabucco (1842年、ミラノ・スカラ座にて初演)
演出: Elijah Moshinsky
指揮: James Levine
Nabucco: Zeljko Lucic
Abigaille: Liudmyla Monastyrska
Fenena: Jamie Barton
Ismaele: Russell Thomas
Zaccaria: Dmitry Belosselskiy
2016年12月30日、メトロポリタン歌劇場


⇒ 2011年10月の前回上演感想

⇒ ルチッチ出演のメト「サロメ」感想

⇒ モナスティルスカ出演のメト「アイーダ」感想

⇒ レヴァイン指揮のメト「アルジェのイタリア女」感想
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ジャンル : 音楽

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