清教徒 @ メトロポリタン・オペラ 〜 美声の競演!

本日のメトの演目は、ベルカント・オペラの傑作とされながら上演頻度はそれほど高くない、ベッリーニ最後のオペラ「清教徒」

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2013-14年シーズン以来、3年ぶりの上演となった今回の舞台は、ハヴィエル・カマレーナディアナ・ダムラウという注目の顔合わせ!

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先日のメト「セヴィリアの理髪師」をもって、アルマヴィーヴァ伯爵役からの引退を発表したカマレーナ、これからより重い声の役へとレパートリーを広げていく事が期待されているが、まずはベルカント・オペラ屈指のテノールの難役として知られるこのアルトゥーロ役

 Puritani 03

ハイCはおろか、第3幕ではハイFまで要求されるとんでもない役だが、実演でハイFを実際に歌う人はほとんどおらず、この日のカマレーナも聴衆からの期待をよそに、安全運転に徹したのか、音を下げて歌っていた。先日のセヴィリアの理髪師ではやや高音の伸びやかさに欠いている感じで、今回も最高域での声の輝かしさ・力強さはいつもの彼からすると、やや物足りない感じがしたのだが、アジリタは安定していて、ハイDまできっちりと歌いきっていたのには感嘆!盛大な拍手の中、「ハイFは?」というヤジが聴こえたが、それは酷というものだろう。

 Puritani 04

対するエルヴィーラ役ダムラウ、最近はメトでの主要な役は彼女が歌う事が多くなってきていて、メトの大黒柱的存在となった感がある彼女、先日の「ロメオとジュリエット」では、やや声が疲れているような印象を受け、今回も出だしはそういう感じだったのだが、尻上がりに調子を上げてきて、特に3幕のカマレーナとのデュエットは素晴らしく感動的で、ベルカント・オペラの醍醐味を堪能させてくれた!

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主役二人をサポートする重要な役割を担うバリトンの二人、ジョルジョ役ルカ・ピサローニリッカルド役アレクセイ・マルコフは共に堅実な歌唱だったが、主役二人の充実ぶりに比べると少し影が薄い感じ。

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指揮はメトではおなじみのマウリツィオ・ベニーニ。安全運転に徹したサポートぶりという感じだったが、ロッシーニベルカント系のレパートリー、たまには他の指揮者でも聴いてみたい!

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1976年にプレミエ上演が行われたサンドロ・セクイの舞台は昔のメトらしい、伝統的なものだが、ベルカントものを歌える素晴らしい歌手が増えてきた現在、そろそろ新しい演出を期待したいところ。

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I Puritani (1835年、パリ・イタリア劇場にて初演)
演出: Sandro Sequi
指揮: Maurizio Benini
Elvira: Diana Damrau
Arturo: Javier Camarena
Riccardo: Alexey Markov
Giorgio: Luca Pisaroni
Bruno: Eduardo Valdes ほか
2017年2月10日、メトロポリタン歌劇場


⇒ 2014年の前回上演感想

⇒ カマレーナ出演のメト「セヴィリアの理髪師」感想

⇒ ダムラウ出演のメト「ロメオとジュリエット」感想

⇒ ピサローニ出演のメト「フィガロの結婚」感想

⇒ マルコフ出演のメト「イル・トロヴァトーレ」感想
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