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ニューヨーク・フィル定期演奏会 〜 ズヴェーデンが音楽監督に就任!

ニューヨークの夏も終わって、早くも新しい音楽シーズンの始まり。この日はニューヨーク・フィルの新しいシーズンを飾る定期演奏会へ足を運んだ。メトはまだシーズン開幕していなかったが、ライトアップが綺麗!

 NYPO 1

今シーズンより正式にニューヨーク・フィルの音楽監督に就任するヤープ・ヴァン・ズヴェーデン。その就任第1弾となった今回の定期演奏会は、若武者ダニール・トリフォノフをソリストに迎えてのベートーヴェンの「皇帝協奏曲」ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」を中心としたプログラム。

 NYPO 2

まずコンサートの冒頭に演奏されたのは、アメリカの作曲家 Ashley Fure (1982年生まれ)ニューヨーク・フィルの委嘱を受けて作曲した "Filament"。客席の様々な場所に配置された歌手の声とオーケストラが織りなす、ミステリアスなサウンドが特徴の演奏時間14分ほどの曲。ヴォーカルがサラウンド音声のように観客に降り注いでくる事で、聴衆が音に包まれる感じを醸し出していているのが興味深い。もちろんこれが世界初演!

 NYPO 3

続いてはベートーヴェンの皇帝協奏曲。2011年のチャイコフスキー・コンクールを制したトリフォノフも今や27歳。世界中で活躍する人気ピアニストに成長しているが、注目の演奏は、この曲でイメージされるような、スケールの大きさや華麗さを感じさせるよりは、ひたむきさを強く感じさせる演奏で、そこがまた若者らしくて好印象。

 NYPO 4

また、ピアノの音が低音から高音まで決して濁ることなく、一音一音がクリアに粒立って聞こえるのが素晴らしい!

オーケストラの方は、この曲からイメージされるスケールの大きさや華やかさといったものがあまり感じられず、少しこじんまりと地味に聴こえる伴奏で、これはちょっと違和感あり。

 NYPO 5

そして後半、メインのハルサイ。日本のレコード芸術誌でレコード・アカデミー賞を受賞している、ズヴェーデンとしては得意のレパートリーで期待は否が応でも高まる!

そのCDは私も持っているのだが、今回の演奏はそれとは少し違う印象で、やや遅めのテンポでオーケストラをフルに鳴らし、何やら重戦車が辺りを蹴散らしながら進んで行く、といったような演奏。

迫力は比類ないのだが、その反面、リズムの躍動感や変化などはあまり感じられず、やや重たい演奏だった。

 NYPO 6

オーケストラを厳しく締め上げる事で有名なズヴェーデンに絞られたのか、オーケストラは合奏の精度は素晴らしく上がったイメージで、この調子でいけば、長年全米5大オーケストラの最下位というレッテルを貼られ続けているところから脱却できるかも知れない。地元ファンとしては期待大!

 NYPO 7

第16,435回 ニューヨーク・フィルハーモニック 定期演奏会
指揮: Jaap van Zweden
Fure: Filament, for Trio, Orchestra, and Moving Voices (世界初演)
(ファゴット: Rebekah Heller, トランペット: Nate Wookey, ベース: Brandon Lopez; Constellation Chor)
Beethoven: Piano Concerto No. 5 in E-flat major, Op. 73
Beethoven: Piano Sonata No. 18 in E-flat major, Op. 31-3, 3rd Movement (アンコール)
(ピアノ独奏: Daniil Trifonov)
Stravinsky: The Rite of Spring
2018年9月21日、デイヴィッド・ゲフィン・ホール


⇒ 2018年3月のズヴェーデン指揮の定期演奏会 感想
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