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城塞 〜 「白い巨塔」の先駆け?のような医療映画!

グレゴリー・ペックが主演した西部劇「白昼の決闘」(58年)などで知られるキング・ヴィダー監督の1938年の作品で、スコットランドの小説家A・J・クローニンの同名小説を映画化したもの。イギリスで製作された作品だが、本国より一足早く、アメリカで1938年11月に公開され、翌年のアカデミー賞では、作品・監督・主演男優(ロバート・ドーナット)・脚色の4部門でノミネートされた。

      Citadel Poster

理想に燃える若い医師、アンドリュー・マンソン(ドーナット)は、ウェールズの炭鉱町の診療所に赴任するが、理想と現実のあまりの落差に愕然とする。

 Citadel 1

劣悪な環境の中で、一人でも多くの患者を救おうと奮闘する中、町の小学校教師、クリスティン・バーロウ(ロザリンド・ラッセル)と恋に落ち、二人は結婚し、幸せな生活がスタートするのだが、劣悪な環境に置かれている炭鉱夫たちのために正しい治療をしようとする彼の姿勢は、その炭鉱夫たちからも支持されず、次第に彼は孤立していく…

 Citadel 2

理想肌の若い医師が現実の壁にぶち当たり、次第に欲にまみれた医師になっていく姿を描いた作品で、ストーリーも舞台設定も違うとはいえ、何やら「白い巨塔」の先駆けとも言える医療ドラマ。

 Citadel 3

夢破れてクリスティンと共にロンドンに出たマンソンは、金持ち相手に必要のない診療を行う医者に身をやつすのだが、彼と袂を分かった親友の死をきっかけに自分を取り戻す。ストーリーは、ベタかもしれないが、ヴィダーの誠実さを感じさせる映画作りによって、そうした事を気にさせない、心に残る作品となっている。

 Citadel 4

今ではなかなか見る事のできない、シンプルだが力強いメッセージを感じさせる作品。またいい映画に巡り会えました。  ⇒ 8/10点

 Citadel 5

城塞
The Citadel (1938年・イギリス)
監督: King Vidor
キャスト: Robert Donat, Rosalind Russell, Ralph Richardson, Rex Harrison, Emlyn Williams, Penelope Dudley Ward, Francis L. Sullivan, Mary Clare, Cecil Parker, Percy Parsons, Basil Gill, Dilys Davis, Joss Ambler, Nora Swinburne, Edward Chapman, Athene Seyler, Felix Aylmer, Elliott Mason, Joyce Bland, Eliot Makeham, D.J. Williams, Ruth Morgan ほか
上映時間: 110分


⇒ ラッセル出演作「ザ・ウィメン」(39年)感想
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