ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル 〜 2005年ショパン・コンクールの覇者!

2005年のショパン・コンクールの優勝者で、日本でもおなじみのラファウ・ブレハッチ。まだアメリカでは知名度が高まっていないのか、カーネギー・ホールの大ホールでリサイタルを開くに至っていないが、今回もアッパー・イーストにある 92Y にある小ホール、Kaufmann Concert Hall でのリサイタル!

 Blechacz 1

今回のリサイタルは、前半にバッハベートーヴェン、後半は得意のショパンという構成。

 Blechacz 2

バッハの4つのデュエットで開始された前半。全体で13分程度の曲集だが、ブレハッチは強靭なタッチでどちらかといえば力強くダイナミックに演奏した。実は彼の演奏を生で聴くのは初めてだったのだが、スマートな見た目とは裏腹に、小ホールという事もあったと思うが、フォルテではピアノの音が飽和気味になるほどの力強さがまずは印象に残った。

 Blechacz 5

続いては、ベートーヴェンの作品51-2 のロンドと、ピアノ・ソナタ第3番。こちらの演奏でも、バッハの時と印象は変わらず、特にソナタでのしっかりとした構成感と力強いタッチが印象的。

 Blechacz 3

後半は、ポーランド出身のブレハッチにとってはお国もののショパン幻想曲に始まり、作品48-2 の嬰へ短調の夜想曲を経て、あの有名な葬送行進曲を持つピアノ・ソナタ第2番で締めくくり。いずれも、旋律の歌わせ方の巧みさとダイナミックで華麗な力強さが両立した素晴らしい演奏。ダイナミックさだけではなく、葬送行進曲のしみじみとした歌わせ方も一級品!

 Blechacz 4

ショパン・コンクール覇者の実力を遺憾なく発揮したリサイタルでした!

 Blechacz 6

ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル

J.S. Bach: Four Duets, BWV802-805
Beethoven: Rondo in G Major, Op. 51-2
Beethoven: Piano Sonata No. 3 in C Major, Op. 2-3
Chopin: Fantaisie in F minor, Op. 49
Chopin: Nocturne in F-sharp minor, Op. 48-2
Chopin: Piano Sonata No. 2 in B-flat minor, Op. 35

2017年3月26日、カウフマン・コンサート・ホール
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本日のスイーツ: Patisserie Salzburg の木イチゴのタルト

ニューヨークの郊外、ウェストチェスター郡ライにある老舗スイーツ・ショップ、Salzburg。名前からすればウィーン菓子の専門店のようで、事実ショーケースには、アッフェルシュトゥルーデルなども置いてあるのだが、フレンチからアメリカンまで幅広くスイーツを提供している。本日は木イチゴがたっぷりのタルト

 Salzburg_201704211248457d4.jpeg

Patisserie Salzburg
77 Purchase Street, Rye
Tel. 914-921-4458
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本日のランチ: Ding BBQ の麻婆豆腐

定例訪問です。。。

 Ding BBQ

Ding BBQ and Hot Pot Restaurant
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LION/ライオン 〜25年目のただいま〜  実話をベースにした感動作

幼い頃インドで家族と別れ別れになり、オーストラリア人の夫婦に引き取られてオーストラリアで育った、Saroo Brierly の自伝 "A Long Way Home" をベースにした感動作。2016年のトロント国際映画祭でプレミエ上映された後、全米では11月に限定公開されている。今年のアカデミー賞では作品賞・助演男優(デーヴ・パテル)・助演女優(ニコール・キッドマン)など6部門でノミネートされたが、受賞はならなかった。

      Lion Poster

インド中部マディヤ・プラデーシュ州にあるカンダワーのスラム街で家族で暮らしていた5歳のサルー(サニー・パワール)は、ある日兄のグッドゥ(アビシェク・バラーテ)と線路脇で遊んでいるうちに、停車していた電車の中に入り込んでそのまま眠ってしまい、遠く離れたカルカッタまで運ばれて迷子になってしまう。

 Lion 1

そのまま孤児施設に入れられたサルーは、程なくしてオーストラリア人の夫婦、ジョン(デビッド・ウェナム)スー(キッドマン)に引き取られる事になり、オーストラリアに渡ることに。

 Lion 2

それから20余年が経ち、立派な青年に成長したサルー(パテル)だが、恋人のルーシー(ルーニー・マーラ)の心配をよそに、 時折浮かぶ故郷の残像に苦しめられ、心にぽっかりと穴が開いたような気分を抱いたままの日々を送るようになっていた。

 Lion 3

ついに彼は、グーグル・アースを活用して、幼少時のわずかな記憶を頼りに、自分の故郷を探し出す事を決意するのだが…

 Lion 4

頼れるものは幼い頃の記憶とグーグル・アースのみという、到底不可能と思われる手段でついに故郷を探し当てた青年の実話の映画化。恵まれた生活を送りながらも、恋人や養父母の心配をよそに、仕事も辞めて自分の殻に閉じこもってしまうシーンが結構長いので、観ているこちらも少し鬱になってしまいそうになるが、最後に息子の帰りを信じて、ずっと同じ場所に住み続けた実母と再会する場面は、やはり爽やかな感動が残る。

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映画としては割合単純なストーリー進行のように思えるが、アカデミー賞でもノミネートされた事でも分かるように、パテルキッドマンをはじめとする役者さんの演技が光っていて、この映画があからさまなお涙頂戴ものに陥るのを防いでいると思う。それにしても、このような実話があったなんて!  ⇒ 7/10点

 Lion 6

LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
Lion (2016年・オーストラリア)
監督: Garth Davis
キャスト: Dev Patel, Nicole Kidman, Rooney Mara, David Wenham, Nawazuddin Siddiqui, Abbishek Bharate, Sunny Pawar, Divian Ladwa, Priyanka Bose, Deepti Naval, Tannishtha Chatterjee, Benjamin Rigby, Riddhi Sen, Kaushik Sen, Rita Boy, Pallavi Sharda, Sachin Joab, Arka Das, Emille Cocquerel ほか
上映時間: 119分


⇒ パテル出演作「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」(15年)感想

⇒ キッドマン出演作「レイルウェイ 運命の旅路」(13年)感想

⇒ マーラ出演作「キャロル」(15年)感想太鼓判!!
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北米興行成績 (2017年4月17日)

ようやく桜の季節となったと思ったら、週末はいきなり最高気温が30度に迫るという、相変わらずブレ幅が大きいニューヨーク。先週末は大人気アクション・シリーズの第8弾が全米デビューし、 2週連続でトップに立つという、思わぬヒット作となったアニメ映画に挑戦:

① The Fate of the Furious (初登場)
② The Boss Baby (第3週、前週1位)
③ Beauty and the Beast (第5週、前週2位)
④ Smurfs: The Last Village (第2週、前週3位)
⑤ Going in Style (第2週、前週4位)
⑥ Gifted (第2週、前週圏外)
⑦ Get Out (第8週、前週8位)
⑧ Power Rangers (第4週、前週6位)
⑨ The Case for Christ (第2週、前週10位)
⑩ Kong: Skull Island (第6週、前週7位)


前週まで2週連続でトップに立っていた "The Boss Baby" に代わってトップに立ったのが、人気カー・アクション映画シリーズ「ワイルド・スピード」の第8弾、"The Fate of the Furious"。北米の興行収入100百万ドルは今年2位の成績だが、何といっても凄いのが海外の興行成績で、432百万ドルというあっと驚く数字! 2001年にB級カー・アクション映画としてスタートした本シリーズも今や映画界きってのドル箱シリーズに成長した。批評家からの評価は辛口なものが多いが、観た人の平均評価は A と、観客からの支持は相変わらず厚い。

      Fate of the Furious Poster

この他はあまり順位の変動がなかったのだが、前週に限定公開でスタートしたクリス・エヴァンス主演の "Gifted" が上映館数を56館から1046館に拡大して6位にランクインしたのが注目される。

 Gifted 1

限定公開では、1920年代にアマゾンにかって存在したと言われた黄金郷エルドラドの発見に執念を燃やしたイギリスの探検家パーシー・フォーセットを描いた "The Lost City of Z" が4館、リチャード・ギア主演の注目スリラー、"Norman: The Moderate Rise and Tragic Fall of a New York Fixer" が1館、ジャズの巨人ジョン・コルトレーンを描いたドキュメンタリー映画 "Chasing Trane: The John Coltrane Documentary" が同じく1館で公開され、高い評価を得ている一方で、167館で公開されたゴルフ創成期のスコットランドの名ゴルファー、モリス父子を描いた "Tommy's Honour" や365館で公開されたSFアニメ映画 "Spark: A Space Tail" は興行的には芳しくなかった。

      Lost City of Z Poster
      Norman Poster
      Chasing Trane Poster
      Tommys Honour Poster
      Spark Poster
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